岩本康志氏が、ブログで麻生政権の追加補正予算を批判しています。 一時的な支出で経済成長(つまりは恒久的な所得増)が実現するような事業があるならば,何も景気が悪いときだけ補正予算で実行することはない。どんなときでも当初予算で実行すべきものだが,そういう事業は希少である。補正予算編成の際に急いでかき集めるときだけ,すばらしいアイデアがぽんぽんと湧いてくるわけではない。結局,景気対策で経済成長率が高まるという期待がそもそも経済学的におかしいのであり,期待は裏切られるだろう。痛み止めで,前より健康にはなれない。 私の知っているかぎり、今回の補正予算について経済学者がウェブ上でコメントしているのは(私以外には)これが唯一です。岩本氏も指摘するように、麻生内閣の3度にわたる補正予算の最大の問題は、財政赤字ではなく、それが「恒久的な所得増」につながらないことです。アメリカでは、オバマ政権の巨額の財政政策