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皇室と和食の「まだ遠い距離」 | | 西川恵 | 毎日新聞「政治プレミア」
4回目の「饗宴の儀」で乾杯をされる天皇、皇后両陛下=皇居・宮殿「豊明殿」で2019年10月31日(代表撮影... 4回目の「饗宴の儀」で乾杯をされる天皇、皇后両陛下=皇居・宮殿「豊明殿」で2019年10月31日(代表撮影) フランスワインにフランス料理 和食文化がユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録されて今年12月で10年。国立科学博物館では特別展「和食―日本の自然、人々の知恵―」が開かれている。和食文化に対する世界的な人気は、もはやブームというより定着していると言っていい。 これまでフランスワインにフランス料理をかたくなに守ってきた皇室の供宴にもやっと動きが出てきた。 外交の場における和食文化の発信は、首相官邸をはじめ、各国の日本大使公邸が担ってきた。外務省は長年、料理人帯同制度を採用し、大使が任地に赴任する時は、和食の料理人を連れて行く。この制度は和食を世界に広げていく上で、縁の下の力持ちの役割を果たしてきたと私は考えている。 大使公邸に招かれる賓客の多くは、その国の政治、経済、文
2024/01/07 リンク