10月4日、最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN」にて、NTTドコモ代表取締役副社長・岩崎文夫氏が「新たな成長に向けたドコモの取り組み」と題したキーノートスピーチを、またKDDI代表取締役執行役員専務・高橋誠氏が「KDDIが目指す3M戦略と今後の展望」と題したキーノートスピーチをそれぞれ行い、両社における今後の展望が語られた。通信業界でしのぎを削る両社だが、それぞれが見ている方向はまったく異なっており、対照的な内容の講演となった。 NTTドコモの通信の高速化の狙い まずはNTTドコモ・岩崎副社長による講演から紹介しよう。 岩崎氏によると、世界の携帯電話市場は拡大の一途をたどっており、普及率は2010年の79%から2015年には107%にまで増加すると見られているという。そんな中、NTTドコモは加入者数で世界21位、売上高で4位という位置にあり、売上に対するデータ通信