好きも嫌いと仕事と割り切って、やる以上はプロに徹しようーー強い意志を持って、子役から戦前戦後を代表する大女優のひとりとなった高峰秀子さん。自律心・セルフコントロール力を大事にし続けた人の冷静と情熱。 高峰秀子はトーキー時代の子役デビューから、白黒映画時代のアイドル女優もいわゆる壮年期の“お母さん・奥さん役”まで、戦前戦後に渡って長く活躍した、言わずと知れた大女優である。 谷崎潤一郎や藤田嗣治など芸術・美術分野のレジェンドたちとの親交も多く、絵画や骨董品などへの造詣も深い。また、名随筆家として知られており、晩年まで著作も多く残していて、70代になってもピリリっとウィットとアイロニーと本質が光る名文をたくさん書いていた。夫は邦画界で数多くの人間の心の本質を鋭く繊細に描いた名映画監督・脚本家の松山善三だ。 ■日本映画界のレジェンド、女優・高峰秀子 ここまでの経歴を紹介すると「私たちとは全く別世界
![運命を受け入れながらも自分道を歩む。高峰秀子の真っ直ぐな自律心](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/1e655ecc84aa22c12038b1d6b72456f061b970bd/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fp-dress.jp%2Fuploads%2Farticle%2Fimage%2F10041%2F5__1_.jpg)