クリックして拡大する「ぎょしゃ座AB星」を取り巻く「円盤」。恒星の明るさを遮るために黒く隠した中心部の周りに、黄色っぽい内側のリングと、青っぽい外側のリングがある(国立天文台提供) 国立天文台などの国際研究チームは17日、恒星を取り巻くちりやガスの「円盤」が、惑星の誕生によって変化したとみられる様子を、ハワイにある「すばる望遠鏡」で初めて観測したと発表した。 惑星は、比較的若い恒星の周りに円盤状に集まったちりやガスの中で生まれると考えられるが、形成過程は不明の部分も多い。同天文台の橋本淳研究員は「今回のような観測を増やして惑星の起源に迫りたい」と話している。 研究チームは「ぎょしゃ座AB星」という年齢数百万年の若い星を観測したところ、これを取り巻く円盤を内側と外側の2つのリング(環)に分けるように、ちりやガスが少ない隙間のような部分ができていた。既に誕生した惑星の周回によるものと考えられる