(2009年10月23日 FT.com) 本紙(英フィナンシャル・タイムズ、FT)の米国マネジングエディター、クリスティア・フリーランドがファンドマネジャーのジョージ・ソロス氏にインタビューし、世界経済の状態や米中関係、自身の投資パフォーマンス、金融機関の報酬制限などについて聞いた。以下はインタビュー全文。 FT ソロスさん、インタビューに応じてくださり、ありがとうございます。 ソロス どういたしまして。 FT 世界経済の状態をどう評価していますか。世界は2007~08年の危機から回復したのでしょうか。 ソロス 確かに金融市場は落ち着きを取り戻し、再び機能し始めています。また、世界経済もショックを乗り切りました。一時はすべてが動きを止めましたが、今では物事が動き始めていますから。 世界が危機の現実を消化するには長い時間 なので、確かに回復は見られますが、私としては、世界が危機の現実を完全に