米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題をめぐり、岡田克也外相が今週末に同県を訪問し、現行案で移設先となっている同県名護市などで住民と意見交換する方向で検討していることが30日、明らかになった。米側との交渉に反映させる考えがあるとみられる。 岡田氏は11月15、16両日に外相就任後初めて沖縄県を訪れ、普天間問題で仲井真弘多知事や島袋吉和・名護市長らと意見交換している。今回の訪問目的について外務省関係者は「前回、話が聞けなかった人もおり、(移設先を)決める前にもう一度、地元の声を聞くということだ」と語った。 日米は閣僚級作業部会で問題解決に向けた協議を進めているが、岡田氏は年内に一定の結論を出したい意向。岡田氏は、県外移設は現実的ではないとの考えだが、沖縄県内では県外移設を求める声が高まり、民主党の同県関係者からは「住民との会合は、やり方次第では相当荒れる」との懸念が出ている。(五十