今朝は8時から国家基本問題研究所の企画委員会に出た。9時にゲストのケビン・メア元米国務省日本部長が来訪、3時間以上にわたり意見交換した(同氏の『決断できない日本』は、正論に満ちた、実に示唆に富む本)。 メア氏の話から、いくつかメモしておこう。 ・米軍のヘリコプター部隊は、沖縄に駐留していれば、島伝いに(island hopping)給油しつつ、朝鮮半島にも、フィリピン始め東南アジアへも出動できる。下地島か石垣島、フィリピン北端の島などに降り立っては給油するといった形である。グアムに移転すると、ヘリコプター部隊の機動力は全く失われる。 ・最大の懸案は、中国の脅威にどう対処するかだ。中国の狙いは東アジアにおける覇権である。中国の覇権を認めるなら、中国と「よい関係」になれるだろう。中国は、海洋における歴史的ルールを、力で、威嚇によって、自らに有利に変えようとしている。インド・豪州・韓国なども加え