『日経コンピュータ』の最新号、11月26日号の特集記事「組織で挑むセキュリティ脅威」で、複数の企業の情報セキュリティ担当者にお会いした。今回のテーマは、タイトルの通り「組織」であるが、実際には組織を構成する個人にも焦点を当てている。取材を通じて「情報セキュリティ担当者には、何が必要なのか」についてたずねてみた。 お会いした担当者の多くに聞いてみたところ、万が一の被害想定や事故後の対応まで考える必要があるという。つまり、セキュリティ関連の技術だけではなく、リスク管理能力が求められているのである。確かに、こうしたスキルはますます重要になっているようだが、それに加えて「心配性であること」あるいは、言葉は悪いが「疑い深いこと」がとても重要な資質ではないかと考えた。不正アクセスの手法がますます巧妙になっている現状、あるいは社内からの情報漏洩が後を絶たない実態を考えると、「仮に・・・だったら」と少しで