カタログなどの表示が排除命令の対象となった「栄養いきいき 真空チルドV」=日立アプライアンス提供 リサイクル素材を使った「省エネ」製品として売っていた冷蔵庫9機種に、実際にはその素材をほとんど使っていなかったとして、公正取引委員会は20日、日立製作所の家電子会社「日立アプライアンス」(東京都港区)に景品表示法違反で排除命令を出した。消費者の誤解を招く不当表示にあたると認定した。 命令の対象は、同社が昨年9月以降に発売した大型冷蔵庫「栄養いきいき 真空チルドV」6機種と「ビッグ&スリム60」の3機種。この9機種は1月、財団法人「省エネルギーセンター」の省エネ大賞で同センター会長賞を受賞していたが、同センターは同日付で授賞を取り消した。 公取委によると、同社はカタログや新聞広告、ポスターで、廃家電からリサイクルした樹脂を断熱材に使い、使用しない機種と比べて製造工程での二酸化炭素の排出量を