ベルサイユ展以降、美術手帳特集、GEISAI台湾、『芸術闘争論』と立て続けに話題を振り撒く村上隆さんの『芸術闘争論』出版を記念して行われているニコニコ生放送。その第2回目となる「芸術闘争論2 日本の美術教育を斬る!」が12月2日、対論者として2004年のヴェネツィアビエンナーレ日本館で「OTAKU」展を企画した森川嘉一郎さんを招いて開催された。正直、放送が始まるまでは、なぜ「日本の美術教育全否定」というサブタイトルのついたイベントに、おたく関係の専門家である森川さんが招かれるのか理解できなかった。しかし一たび森川さんの話が始まると、そこに積み上げられた学術知識に基づいた論理展開は、日本の美術教育を丸裸にしていくほどに凄かった。 「『芸術闘争論』の感想を」という形で話を振られた森川さんは、「このような本を村上さんが書かざるおえなかったことが日本の美術状況を物語っているのではないかと思う」と準