無数の失敗と一握りの成功から得た自分の行動指針 ペパボ研究所 主席研究員 兼 チーフエンジニア 松本 亮介 / Pepabo R&D Institute, GMO Pepabo, Inc. 2018.05.24 キャリアキーノート2018
![まつもとりースタイル](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a21f843c2ac0432618836f7ec55dc4558c894887/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ffiles.speakerdeck.com%2Fpresentations%2F9eaa62a855c04680b2a96405b038b6fa%2Fslide_0.jpg%3F10081959)
by Christina Morillo 2003年2月1日に発生したコロンビア号空中分解事故は、アメリカのスペースシャトル「コロンビア号」が大気圏に再突入する際に空中分解を起こし、7人の宇宙飛行士が犠牲となった事故です。そんなコロンビア号の事故の背景には、とある「PowerPointのスライド発表」があったそうで、医師である教育者であるJames Thomas氏がスライドについて解説しています。 Death by PowerPoint: the slide that killed seven people — mcdreeamie-musings https://mcdreeamiemusings.com/new-blog/2019/4/13/gsux1h6bnt8lqjd7w2t2mtvfg81uhx PowerPointのスライドを用いた発表は仕事の会議や研究発表など、さまざまな場面
数年前に候補者として数多くの面接を受け、また面接官として何十人ものSoftware Engineerの面接をしました。この経験から、最近の「シリコンバレーのエンジニア面接」に関して感じることを書きます。 ※Software Engineer面接のノウハウなどを提供する記事ではないので、有益な情報をお望みの場合は回れ右をお願いします。 シリコンバレーでのSoftware Engineer面接の現状シリコンバレーでのSoftware Engineer面接は、平均して6-7回の面接の回数があります。電話でのスクリーニング面接が1-2回あり、その後にオンサイトでの面接が5-6回あります。面接の内容はAlgorithm/Data Structureや職種に関する質問(Mobile EngineerであればAndroid/iOS)で、大半はTechnicalな質問になります。 5年ほど前に日本でエンジ
かつて「社員にやさしい会社」といわれてきた富士通は、今回5000人のリストラを打ち出した。... 3000人を募ったNECは、これまで何度もリストラを繰り返してきた。2012年には、1万人の人員削減を実施している。... 早期退職しない限り面接が続き…「45歳以上クビ切り」横行中 知り合いから紹介されて、「あるソフトウェア工学者の失敗、日本のITは何故弱いか」という論文を読みました。京都大学の林普博士が書いた文章です。 数学からITの世界に入り、関数型プログラムの自動生成の方法などを研究していた方ですが、最後には「日本のITが世界で通じない理由は、技術的・産業的なものではなく、社会的・文化的なものである」と結論づけている点は素晴らしいと思います。しかし、その違いがどこにあるのか、というもっとも大切な部分に踏み込んでいないため、ちょっと消化不良を起こしてしまいます。 そこで、補足として、私な
昨今、AI(人工知能)は様々な分野で応用され、我々の生活だけでなくビジネスの世界でも存在感を増しています。今後も更にAI(人工知能)への需要が高まることが予想されるため、AI(人工知能)サービスを世の中に生み出すエンジニアの需要も増すでしょう。 これまで、AI(人工知能)以外の分野で働いてきたソフトエンジニアはもちろん、商品企画や事業戦略など事務系職種の方も、これからは、AI(人工知能)の知識が必要な時代です。とはいえ、急にAI(人工知能)の知識を獲得するのは難しいですよね。 そこで今回は、AI(人工知能)を効率的に学びたいと思っている方にちょうど良い、AI(人工知能)関連の資格検定についてお話しします。これらの資格検定には参考書もあるため、検定合格を目標に勉強を行うことで、AI(人工知能)の知識を効率的かつ体系的に学ぶことができるでしょう。 以下では、どのような種類の検定資格があるのか、
アメリカに移住してもうすぐ4ヶ月ぐらいになるけど、こちらに来てから面白いほど成果が出ていない。 最初の2ヵ月ぐらいはなんやかんやで仕事にならんやろうなと思っていたから、気にもしなかったが、そろそろ4ヵ月なので、流石に焦りを感じて来た。何一つ仕事が完了しない。日本で仕事をしていた時はこんなことは発生しなかった。こっちの方が一緒に働いている人が同じタイムゾーンだし、近いし、やりやすいはずなのに何故だろう?焦っていても何も改善しないので、直接仕事をしているクリスと、日本人エンジニアの先輩の河野さんに話を聞いてみた。自分の会社限定かもしれないけど、学んだことの記録と、もしかすると誰かの役にたつかもしれないから書いておこうと思う。 仕事が完了しない焦り 何だろう、この仕事の完了しないっぷりは。いくつか、終えたらインパクトがある仕事があるのだが、これがまた完了しない。一緒に働いているエンジニアの人はみ
反省文。 tl;dr・「後から改善すれば良い」のスタンスは、返済コストを甘く見積もっている結果 ・負債の返済にはコーディング以外の工数が大きくかかってくる ・技術的負債を"徐々に"返済することは様々な面で良い 出社即リファクタリング最近出社した直後に、こっそりリファクタリングの時間を一定程度取るようにしている。朝のウォーミングアップがてら改善作業をしていると、瞑想みたいな効果があって大変気分がよくなるし、その後のコーディングも生産性が上がる。大体こういう気分。 具体的な作業は、アーキテクチャの方針が固まってなかった時代のコードの1つのエンドポイントだけ、適切なレイヤ化を施したり、単体テストが可能なメソッドとして切り出しつつ実際にテストを書いたり、テストに必要な共通処理を定義したり、だ。 初期から機能追加を重点的に行ってきたプロダクトでは、スピード優先の名目で多くの負債が生まれる。こうした負
@rana_kualuさんの2018年の最先端バックエンドエンジニアになろうという翻訳記事がとても興味深かったのですが、記事内で提示されているロードマップに関して微妙に違和感を感じる部分もありましたので、 記事に記載されているスキルは現場でどの程度必要なのか 記事に記載されていないが現場において重要なスキルは何か といった辺りを、自分なりの意見を交えてちょっと書き出してみました。 自分をエンジニアとして最先端だとは全く思っていないのですが、最近のバックエンドのトレンドに一応多少なりともきちんとキャッチアップしてるかなとは思うので、若い方や、まだ経験の短いエンジニアの方たちのご参考になりましたら幸いです。 言語 ロードマップに記載されていた言語のうち、私は一応 Elixir Scala Java .NET (C#とVB.NET) Python Ruby PHP TypeScript Gola
〜〜が知っておくべきサイト20選とか、エンジニアなら今すぐフォローすべき有名人とか、いつも釣られてみにいくと全く興味なかったり拍子抜けしたりするわけだが、こういうのが並んでいたらあまりの格の違いに絶望してしまうだろうというものを適当に並べてみた。私が見ているわけではなくて、こうありたいと思っている私の願望である。どちらかというとインフラ系とか基盤系のものに偏っているが、あくまで私が興味ある一連の例だと思ってください。「これが入ってない!」というクレームは受け付けますので、是非教えてください。一緒に成層圏まで意識を高めましょう。 情報サイト、有名ブログ Software Engineering Radio : IEEEが主催しているソフトウェアエンジニア向けのPodCast。データベースからフロントエンド、暗号、ハードウェア、マイクロサービス、などなどとにかく多様なジャンルの最新のトピックの
ご質問ありがとうございます。ではさっそく質問から ブログを読ませていただいた限り、面接でプログラミングテストをされることが一般的なようですが、海外のエンジニアの方は、普段からアルゴリズムの知識、ネットワークの知識、コンピュータの知識について詳細に語れるくらいの知識を持っているものなのでしょうか。日本のエンジニアと海外のエンジニアの「平均的な技術力」にどのような違いがありますか。 知識の有無に関しては日本と英語圏のエンジニアの間にそれほど違いがあると思ったことはない。優秀な人達やそうでもない人達が混ざり合っているのが社会だからだ。しかし人はそれぞれの環境に合わせて最適化されるので「環境の違いがエンジニアひとりひとりの違いに色濃く出ているなー」というのが私なりの回答になる。 まず質問の前半部分にある「色んな知識を語れるぐらいか?」について。どれぐらい語れるかにもよるが、普通にITエンジニアをし
発注者とベンダーの関係が話題。エンジニアにやる気をだしてもらう秘訣とは…。 ITシステムの開発プロジェクトにおいては、発注者は、単なる「お客様」ではありません。 むしろ、要件をちゃんと決めたり、受け入れテストをやったり、あるいは新システムについて社内の意見を統一したりと、明確な役割と責任を持った、立派な「プレーヤー」です。ところが、世の中には、自分の役割をまっとうしないばかりか、そもそも、自分がプレーヤーであるということ自体知らない発注者が少なくありません。 少し極端な例ですが、「システムの要件はITベンダーやエンジニアが作るものであって、自分たちは、ただそれを承認すればいいだけでしょ」と思っている発注者もいたりします。 「新しい生産管理システムを導入するにあたって、製品の部品番号体系を見直さなきゃいけないらしいんだけど、それをみんな俺たちにやれって言うんだよ、あのベンダーさん。ありえない
Qiita:Team エントリのレベルが高い CEO や CTO 、プロダクトマネージャーの書く Qiita Entry のレベルが高く、 Qiita:Team のタイムラインがはてブのホッテントリのようだった。ブックマークできるもんならしたいという感じ。お金を儲ける仕組みってこうやって作り出されていくんだなぁと思いながら眺めてた。技術顧問の伊藤直也さんが残していった名エントリも結構あった。 Kaizen エンジニア行動指針とか。 SRE (インフラチーム)のレベルが高い インフラが盤石だった。 SRE は二人しかいなかったがとても仕事が速く、困ったことがあって Slack のインフラ相談チャンネルで相談したらたいてい 3 分くらいで問題が解決してた。 yosudo さんは問題解決能力が高すぎていまは SRE ながら VP of GA (総務部門のドン)やってるし、 glidenote さ
確かに、自分が欲しいもの・他者が必要とするものを作りたい、とか、承認欲求を満たしたい、エンジニア・研究者のアピールとして、とかあるんだけど、それらはやっぱりあくまで付加的な理由であって、僕にとっての一番の理由であり根源的な理由は、「面白いから」である。ただそれだけ。誰にも邪魔されない唯一の感情でもある。 コードを書いたり、コードを書くために腕組んで考えたり、他者からのフィードバックを経て試行錯誤しながらOSSを育てていったりすることがとにかく面白いと感じるし、その感覚がこれまでずっと長い間続いている。だからこそ、夜遅くなっても、眠くてしんどくても、なかなかすぐには手を止められないし、明日の用事と向き合いながら、あと少し、4時間寝たらいける、あと少し、と引き伸ばし続け、いずれ朝を迎えてしまう。きっと僕は死ぬまでOSSを書き続けるだろうと思う。 コードを書くことは、きっかけは業務だったり、自分
はじめに 先日、はてなブックマークで話題になっていたこちらの記事を拝見しました。 確かに「一理ある」といえばそうなんですが、僕個人はこの意見に対して率直に「NO」だと感じました。 僕は基本的に自分の専門分野であれば、結構積極的に技術記事にツッコミを入れていくタイプです。 このエントリでは、なぜ僕は「NO」だと感じたのか、そしてなぜ積極的にツッコミをいれていくのか、その理由について書いていこうと思います。 元記事の要点 僕なりに元記事を要点をピックアップすると次のようになりました。 ITエンジニアの中には初心者の成功体験を折りに来る人がいる。 筆者は成功体験の「気持ちいい」状態を阻害する行為に疑問を覚える。 初心者にはセキュリティ周りについて教えても仕方がない。 初心者もいずれセキュリティ対策について知識を得るはずだ。 早すぎる指摘が生まれるのは「それが間違っているから」だ。 初心者にはまず
- はじめに - 最近、何となくエンジニア界隈とNARUTOの世界って似てるなと思った。 年の瀬に書くにしては駄文だけど書く。 - なんか似てるとこ - 里や一族単位で固まっている 生まれ育ててもらった言語や技術、その界隈に長く居着く。 独特の訓練や習わしを継承していく。 似たような系統の技術で、時に専有したり公開したりする。 伝説の三忍だったりが里を引っ張る 大体スーパーなエンジニア数人が界隈を引っ張る。 厳しい状況や修羅場を耐え抜き、アウトプットも多い。 火影の言う事は絶対 忍者もエンジニアも厳しい社会である。 上にやれと言われたら、反論しつつも最後はやる。 上と言ってもスーパーエンジニアでない場合もある。 たまに上忍を殺したり、抜け忍になるやつもいる。 すぐ戦争をはじめる 信念とか思想、理想を追い求めて戦争をする。 宗教戦争と呼ばれ、長きに渡り続いている。 小競り合いから大戦まで幅広
Photo by Sonny Abesamis こんにちは、谷口です。 転職活動をしていて面接に落ちてしまったけど、「何で落ちたのか原因がわからなくてつらい……」という経験はないでしょうか。 最近、充分なスキルがある応募者なのに面接でまさかの落選……という選考があったため、応募先企業で面接官をされた方に理由を聞いたところ「面接中に一度も目が合わなかった上、こちらが会社説明をしている時に全然聞いてくれてない感じだったので落としました……」と言われたことがありました。 「応募者のスキルセットやキャリアの志向が合わないので……」といった理由ならまだ納得感もありますが、実は面接官の方々に聞くと、上記のようなスキル以前の問題で落選している場合もかなり多く、すごくもったいないと感じます。 ただ、採用面接で落とされる時って、ほとんどがお祈りメールや手紙の一通で落とされてしまって、落選理由まで懇切丁寧に教
はじめに この記事は CrowdWorks Advent Calendar 2016 18日目の記事です。1 やすにしと申します。世間一般的に言う、ジャーマネ的なことをやらせていただいております。組織というのはナマモノでして、常に変化し、課題の種のようなものを見過ごすと、後々大変なことになることが多くあります。とはいえ、うまくいっても空気のように当たり前となりますし、うまくいかないと批判の的になるというなんとも世知辛い役割ですね。 我々も、5人ほどのエンジニアだった組織が、9ヶ月ほどで30人を超え、大きな変化を迎えました。人数が多くなるということは、課題が変容し複雑になるということ。当然ながらその複雑な課題に対して対処するわけですが、そこで多くの会社は「マネジメント」をしようとします。ただ、そのマネジメントもやり方を間違えると、活力や改善や変革をする芽を奪ってしまい、一気に硬直化し、数人だ
この記事は、Pepabo Managers Advent Calendar 2016 の12日目の記事です。 11日目は、kwgcさんの「スニーカーについて」でした。 以下のような項目についてお話ができればと思います。 現在の立場について どのような経歴からマネージャー職になったか 足りないと思ったスキル 会計 面接 コーチング ファシリテーション プロダクト開発 それをどのような手段で身につけてきたか 本を読む 計画 実践 問題の発見 改善 (PDCA) 先輩マネージャーを見る 問題だったプロセスや気付き とにかく行うMTG 共通認識・理解 どのように解決したか、改善したか MTG 目的を決め、意思決定者を決める 共通認識・理解 徹底的に話す 新たに見つかった足りないスキル 最近考えていること 最後に 現在の立場について プロダクトに関わるマネージャーです。現在担当しているプロダクトは写
これは pepabo Advent Calendar 2016 - Qiita の14日目の記事です。 昨日は id:Fendo181 さんの 日報サービス「DuPo」を作った話でした! それは、今からちょうど半年前のこと。 海の香りと共に暑い夏がやってくる ... 甘酸っぱい青春が再び来るのではないかと予感させる ... そんな季節でした。 開発チーム内で行っていたスプリントレトロスペクティブの時間に、チームメンバーから「そろそろコードレビューをやってみよう!」と提案があり、それから本格的にコードレビューをやり始めることになりました。 早いもので、あれから半年が過ぎました。 今宵は年の瀬ということもあり、ふりかえりを目的として半年間コードレビューを積み重ねたことで僕の中で起きた考えの変化や感じたことについて 10 個書き出してみることにしました。 教育関連に興味がある方や組織の成長を考え
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く