そこまで特異な人物が世の中に存在するとは普通は思わないのです。 一般の方が「本人がそれほど言うなら何かあるはずだ」と信じたくなるのも致し方ないと理解します。 私は笹井氏の後輩であり基礎医学研究を行ったり病院で医師として勤務したりしています。 その双方で普段の生活ではまずお目にかかれない驚くべき人物にたくさん出会いました。 研究という名を借りれば、その言説が罰せられることはまずありませんし、一般の方にはかない夢を見させることもできます。 だからこそ研究室の役割の一つは、そういう人物を早期に見つけ教育による修正が不能なレベルならせめて世に出さないことです。私が所属した研究室でも類似の例はありましたが、未然に対処できたと思います。 また病院の役割の一つは、そういう人物を早期に見つけ、治療による改善が期待できないのであればせめて病名を付けるなどして関係者に分からせることです。ことに一部の精神疾患患