共同通信によると、中国外務省の崔天凱アジア局長は1月9日、北京で開かれた日中政府間協議で「日本のマスコミは中国のマイナス面ばかり書いている。日本政府はもっとマスコミを指導すべきだ」と述べ、日本側に中国報道についての規制を強く求めた。 この発言は、日本のインターネット上で、様々な批判的論議を巻き起こした。もちろん、この発言が、日本と中国の政治体制の違い、メディア政策の違いをわきまえない不用意な発言であることはいうまでもない。もし事実としたら、全くの内政干渉発言といえよう。 ただ、この発言をめぐる日本のネット上の議論も事実を踏まえない、ひとりよがりな議論も目立つ。筆者はあまりこうしたネット上の議論に慣れていない。たまたま局長の発言を調べるためネット検索してみたら、議論があまりにもあらぬ方向に展開してしまっているので、たいへん驚いた。ネット評論の危うさを感じた。 1、なぜ日本の記者は怒らないかと