自民党右派議員を中心とする保守派の方々は、「反日的な内容」を含む『靖国』に税金が使われたことを問題視しているらしい。 私は『靖国』を観てもいないので、「反日的な内容」が含まれているのかどうかということ自体について論ずる資格もないし、論ずるつもりもない。 (そもそも、日本の過去や靖国神社・天皇等を批判的に取り上げることが「反日的」であるかについても大いに異論はあるが、ここではそれは置いておく。) ここで考えてみたいのは、「反日的な内容」が含まれる映画の製作に日本の税金が使われることと、それを国会議員が問題として取り上げることの是非についてである。 少なからぬ人々にとって、「反日的な内容」を含む映画に日本の税金が使われたという事実は、何の検証の必要も無く明らかな罪悪であるようだ。そういう人々にとって、「親日的な内容」「反反日的な内容」の映画に日本の税金が使われることは、無問題なのだろうと、私は