このごろ不思議に思うことがある。 「お金についての常識を持ちましょう」「詐欺は悪いことです」と言っても拝金主義者とは呼ばれないのに、「科学的常識を持ちましょう」「ニセ科学は見過ごせない問題だ」と言うとなぜか「科学原理主義」だの「そんなに目くじら立てなくてもいいのに」といった批判を受ける。 一体なぜなのか、私にはよくわからない。 現代社会で快適な生活を送るのに必要不可欠なのは「経済」と「科学技術」である。 経済(お金)が大事なのはわかりやすい。 お金がなければ何も買えない。社会の中でお金がうまく回らなければ自分の懐にも影響が出る。世の中には詐欺師やインチキ商売が存在し、自己防衛のためにはリテラシーを高め警戒心を持つ必要がある。誰もが経済活動の受益者(当事者)として理解すべきことだ。 ところが、科学(科学技術)については「当事者意識を持たない」と言って恥じない人がいる。 tak shonai'