上告から6年「帝国の慰安婦」裁判、韓国大法院がきょう判決 「帝国の慰安婦」という著書が日本軍による慰安婦被害者の名誉を毀損したとして起訴された世宗大の朴裕河(パク・ユハ)名誉教授の事件で韓国大法院の判決が26日に言い渡される。2015年の起訴から8年越しの決着となる。大法院への上告から判決まで実に6年を要した。法曹界からは「学問の自由侵害が争点になる事件」「大法院が反日感情などを意識し、結果的に職務を遺棄した」との指摘が出ていた。 【表】「帝国の慰安婦」事件の経緯 今年1~6月、大法院は刑事裁判の判決を平均76.2日で下した。朴教授の判決の理由が遅れたことについて、大法院関係者は「特に見解はない」とした。 事件は2014年6月、日本軍慰安婦被害者9人が朴教授を名誉毀損の疑いで検察に告訴したのが発端だった。慰安婦被害者らは告訴状で「朴教授は『帝国の慰安婦』で自分たちを売春婦や日本軍への協力者