日本企業がアフリカに注目するのは、石油や鉱物など天然資源だけではない。アフリカの人口は2030年には中国やインドを抜くとされ、資源価格高騰もあって経済成長が著しい。将来の巨大市場を見据え、日本企業は先行している欧州や中国、韓国との競争が激しくなっている。 【フォト】 「日本企業の経験と智恵でアフリカ開花」 安倍首相が強調 武力紛争などを背景に長く停滞してきたアフリカだが、2000年代に入り世界的な資源価格高騰を受け、エネルギー、鉱物資源の豊富な国では中間所得層が拡大。野村総合研究所のまとめによると、アルジェリア、エジプト、モロッコでは、1人当たりの国内総生産(GDP)がインドネシアやインドよりも高い水準だ。アフリカの人口は2030年には15億6千万人、50年には21億9千万人まで増える見込みで、韓国のサムスン電子はアフリカ市場を「ラストエマージングマーケット(最後の新興国市場)」と呼ぶ。