●2014年のiPhoneアプリを総括する 2014年はiOS 8の登場と同時に、iOSアプリの仕様が大幅に変わった。全体的に締め付けが緩やかになったが、特に大きかったのが、日本語入力関連だ。いわゆるIME(iOSでは「キーボード」という)的なかな漢字変換システムが、サードパーティにも開発可能になったのは大きい。デベロッパーも待望だったようで、解禁と同時に日本語キーボードアプリが複数登場してApp Storeを賑わせてくれた。 一方で、たとえばインライン入力ができない、ハードウェアキーボードも使えないといった中途半端すぎる仕様に、デベロッパーはもとより、ユーザーが不利益を被った。正直いって現在の仕様は、漢字Talk 6時代のFEPを思わせる、時代錯誤なものだと言わざるを得ない。かわいそうなのはデベロッパーで、システム側の限界による仕様であっても、アプリ側の評価として跳ね返ってくる。この