◇第87回選抜高校野球大会(25日、第3試合) ○松山東(愛媛)5−4二松学舎大付(東京)● 【写真特集・松山東vs二松学舎大付】校歌を歌う松山東の選手 創部123年。センバツ初勝利の歓喜が、三塁側アルプススタンドからうねりのように押し寄せる。グラウンドで、受け止めた松山東ナイン。その中心にやっぱり亀岡がいた。 良くも悪くも「亀岡のチーム」(堀内監督)だ。昨年は夏、秋の愛媛大会で連続準優勝。エースで中軸も担う亀岡抜きでは語り得ない躍進の1年だった。 この日も亀岡が投打に大車輪の働きをした。「内角にどれだけ投げられるかがテーマ」と話した通り、直球を打者の膝元に思い切りよく投げ込む。カウントを稼ぎ、勝負球にも使えば自然とスライダーやカーブも生きて、最後まで大崩れすることはなかった。 打っては四回の先制打に続き、六回に2点二塁打。無死一、三塁でスクイズをファウルにするなど追い込まれたが