光市母子殺害事件の弁護団へのバッシングが激しい。 しかし弁護団の言動に問題があったからというより 犯人を憎むあまり、弁護団まで叩いているように見える。 1. 弁護団の主張がおかしい たしかに変だけれど裁判で奇妙奇天烈な主張がされるのは珍しいことではないらしい。 面白い上告趣意書を集めた本が昔あって、広告には「抱腹絶倒」と書いてあったくらいだ。 今回の弁護団の主張について言えば、たしかに苦し紛れの主張なんだけど、背景を考えると仕方ない面がある。 殺人を認めた上で情状酌量を求めるのはオーソドックスなやり方で、一審、二審は これにより死刑を免れているので別に悪い方法ではない。しかし最高裁の差し戻し決定で 情状酌量を否定された以上、殺人を認めたのでは確実に死刑になってしまう。 弁護側が傷害致死でストーリーを組み立て直すのはやむおえない面があるのだ。 無理があると判っていてもそうせざるをえない。 正