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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/column (182)

  • 「独二代」

    これを書きかけたときに、薄煕来「元」重慶市党委員会書記が「双規」に問われた、という噂が流れてきた。以前書いた、片腕の王立軍が引き起こしたアメリカ領事館駆け込み事件が、3月に開かれた「両会」、全国政治協商会議と全国人民代表大会(全人代)の閉幕直後に薄氏の書記解任につながり、その後1週間もたたないうちにこの噂だ。とうとう「太子党」に代表される「官二代」の政争が勃発したのか。 それにしても、全人代の重慶市トップ記者会見では最前線で熱弁をふるって集まった人たちを驚かした薄氏の、わずか10日のうちの大変遷ぶりはどうだろう。かつて激しい政争に巻き起こまれて浮沈を繰り返した、彼らの親たちの代を見るようだ(とはいえ、今では歴史の被害者のように語られる彼らも、当時その当事者であったことは忘れてはならない)。親の因果が子に報い...と言うのは簡単だが、お国の特殊性から狭い世界に生きるしかない彼らは永遠にそれを

    「独二代」
    nijuusannmiri
    nijuusannmiri 2012/03/21
    「「官二代」「富二代」、そして「独二代」という言葉。(略)批判や非難、そして激しい嫌悪感、それを持って語られるときのみ、中国では「二代」が機能する」
  • 主役を食った助演男優〜重慶市の巻

    「事実は小説よりも奇なり」なんて言葉がありますが、まー中国ほどウソみたいな当の話が転がっているところはないのではないか。ちなみに中国ではこの言葉の中国語バージョンを聞いたことがない(バイロンの詩が原典だから翻訳語はあると思う)。たぶんそんな言葉を使う必要がないくらい、中国社会には小説みたいな実話がごろごろあるということなんだろう。 まぁ、そんな中国で起こった話で日人をびっくりさせるのが我々の仕事(?)なわけですが、さすがに重慶市の元公安局長がアメリカ領事館に飛び込み、政治庇護を求めたというニュースにはこっちが心底驚いた。「面白さ」ではここ10年来最高の出来である。 このNWJサイトではまだ取り上げられてないようなので簡単に背景を説明すると、領事館に逃げ込んだのは王立軍元重慶市公安局長。薄煕来同市党書記(党書記は市長よりも上の地位で、文字通り市のトップである)が以前省長を務めた遼寧省から

    主役を食った助演男優〜重慶市の巻