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北方に住む中国人にとって一番身近な「お茶」は、ウーロン茶でも鉄観音茶でもなく、茉莉花(モーリーホア)茶である。いわゆるジャスミン茶だ。家庭でもレストランでも、食事のときにまず出てくるのは茉莉花茶。日本人にとっての番茶といっていい。 中東革命に触発された「茉莉花革命」が先週末、中国の13都市で呼び掛けられ、あえなく散った。各地で民主化を叫んだ何人かの中国人が当局に拘束され、香港の中国人権民主化運動情報センターによれば、黒竜江省ハルビン市で演説をして捕まった35歳の無職女性には、国家政権転覆罪を適用された。最長で10年の懲役刑がある重罪だ。 それにしても現場の写真や映像、取材者たちの証言を見たり聞いたりする限り、ここから「革命」が始まる気配は感じられなかった。日本の新聞には警官に連行される上海の若者の写真が大きく使われていたが、むしろ目に止まったのは、北京の繁華街である王府井で撮影された1枚の
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