人工知能(AI)ブームを背景に、膨大な処理能力を求められるデータセンターのコストや立地条件、運営手法にも変化の兆しが見えてきている。画像は韓国・サムスン電子の水原(スウォン)本社キャンパス内にあるデータセンター。 REUTERS/Kim Hong-Ji アメリカ国内のデータセンターが集中する「データセンター・アレイ(Data Center Alley)」は2022年、電力不足寸前にまで陥った。 米バージニア州アッシュバーンを中心とするこのエリアに電力を供給するエネルギー大手ドミニオン・エナジー(Dominion Energy)は、急増する需要に対応できない恐れがあるとの警告を発した。 電力不足は以前から問題化していたが、対話型AI「ChatGPT」のリリースに端を発するAIブームの到来により、次世代データセンターが消費するエネルギー量は2倍あるいは3倍に膨れ上がりそうだ。 業界の経営幹部や