「このデモカーで国内の自動車メーカーやTier 1(1次サプライヤー)を回るキャラバンを実施する」――。「IoT(Internet of Things)」の広がりを機に、日本オラクルが「Java」の活用促進を狙った動きを強化している。 日本オラクルとフリースケール・セミコンダクタ・ジャパンは“IoT時代のコンセプトカー”と称するデモシステムを構築。2014年12月4日にフリースケールが都内で開催するイベントで初めて公開する。自動車の走行速度やエンジン回転数、スロットル開度などのデータを収集し、その情報をサーバーに集約して分析するという複数の機器やサーバーにまたがる処理を、すべてJavaで記述したのが特徴だ(写真1)。 両社の協力は、2013年9月に米オラクルと半導体メーカーである米フリースケールセミコンダクターがIoT分野で協業すると発表したことに端を発する。IoTシステムへのニーズを掘り