今年「も」沢山のスゴ本と会えたのは、すべてあなたのおかげ。 ありがとうございます、大感謝しています。 たとえば、「この本よかった」とblogに書く すると、「ソレが良いなら、じゃぁ○○なんて、どう?」と教えてくれる じゃぁ、○○を読む なんと、す、スゲぇッ(絶叫) いそいで、「○○はスゴ本」とblogに書く ふたたび、「ソレが良いなら△△どうよ?」 このフィードバックループのおかげで、普段は読まないエリアまで手が伸びる伸びる。 もちろん嗜好の違いによる「ズレ」はあれど、それは単に「面白がって読めなかった」にすぎない。むしろ、そいつを味わうためのキャパ不足を痛感しただけでもめっけもの。その本を面白がって読むことはスキルの一つ。 気の毒なことに、「トシとると面白い本がなくなる」とグチるオッサンがいる。知見の狭さや思考の固さよりも、無自覚な様子が傍目に痛い。ああはなりたくないものだ。「ボクの範囲
2007年ももうそろそろ終わりなので、今年読んで面白かった本を紹介しておきます。ノンフィクション系5冊だけ。 ★『無意味なものと不気味なもの』(春日武彦/著/文芸春秋/1,980円)【→amazon】 本来のメッセージとは微妙に食い違った部分においてひそやかに違和感を与え続けてきた小説たち。奇妙な方法論を用いて世界を分節してみせた物語たち。わたしの孤独感をますます深めてきた文章の数々。本書は、そのような小説について、あえて個人的な記憶や体験を織り込みつつ論じたものである。 異形・奇想の小説を紹介しながら、自己の「異体験」を語る、異色づくしの読書案内。N・ホーソーン『牧師の黒のベール』という、ある日を境に死ぬまで顔をベールで覆った生活をした牧師の話(小説です)を筆頭に、小説に込められたメッセージ(作者が伝えたかったもの)の、あまりのヘンテコぶりである種めまいを感じさせる作品群を通して、物語・
「ウェブリブログ」は 2023年1月31日 をもちましてサービス提供を終了いたしました。 2004年3月のサービス開始より19年近くもの間、沢山の皆さまにご愛用いただきましたことを心よりお礼申し上げます。今後とも、BIGLOBEをご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 ※引っ越し先ブログへのリダイレクトサービスは2024年1月31日で終了いたしました。 BIGLOBEのサービス一覧
ゴールデンスランバー 作者: 伊坂幸太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/11/29メディア: ハードカバー購入: 12人 クリック: 551回この商品を含むブログ (766件) を見る 国民的人気を誇る若き宰相・金田は、仙台で凱旋パレードの最中、暗殺されてしまう。その容疑者として浮上したのは青柳雅春。2年前、暴漢に襲われていたアイドルを助けてワイドショーのネタになった宅配便ドライバーであった。当時の彼は見るからに好青年であったのだが……。そして青柳雅春の必死の逃走劇が始まる。 伊坂幸太郎の集大成にして最高傑作の登場である。 まず指を折るべきは伏線回収である。本書は作品内の事件の全てが解き明かされるタイプの作品ではないが、代わりに、細かいエピソードが後半どんどん回収されていき、首相暗殺犯と目された男の逃走劇を綺麗にまとめるのである。それが後ろに繋がるような伏線として使われるとは
今回も速記。最終回。雑です。超雑です。 もちろん壮絶にネタバレなので、見てない人は絶対見たらダメです。いやもうほんと。見て。分からない人は来週からの再放送見ようぜ! ・うわさ。「電脳ペットはある場所に移り住むようです。」 ・4423はイサコを救うための空間でした、って作ったものだったのか!。結局ノブヒコはほぼ即死。イサコはショックで意識を閉ざしたので、心の傷を癒すための空間。 ・あの空間はイサコの傷を癒すための幻影だったのか!あの兄は・・・てかそれってめちゃくちゃかえって傷になりそうな。*1 ・イサコを助けるためにヌルキャリアに乗ったおじじが、力尽きて死亡。やはり関係あったんだなあ。 ・4423イサコを捜し求めてさまようおじじが悲しすぎる。笑顔が切なくて。 ・幼ヤサコ「ぽっくり!」。やべえ、この明るさがすごい悲しい。こ、ここで泣くとかありえん*2 ・幼いってことは、すばらしいことなんだな。
「なぜ若者は「半径1m以内」で生活したがるのか?(岸本裕紀子)」(参照)が出版されたのは9月中旬。それから1か月以上たち、この本がどう読まれているかと思ってぐぐってみると、グーグルのせいかもしれないけどあまり手応えがない印象だ。自分ではけっこう面白かったのでちょっと意外でもある。 最近の新書の読まれかたというのもよくわからないがブログの世界での反響はあまりなさそうだ。とのっけから中心課題につっこむと、この本のテーマ層はブログみたいな層より若いケータイ文化の層だからなのかもしれない。でも、自分が見る限り、けっこうはてな村の深層と関連がありそうな感じもするし、twitter文化なんかもべたに関連しているでしょとも思う。とか言ってもうまく通じませんね。 ちょっと話を戻して、本書のタイトルをぐぐると毎度ながら書評ブログというか献本ブログというか小飼弾さんの”404 Blog Not Found:書
無間道 作者: 星野智幸出版社/メーカー: 集英社発売日: 2007/11/05メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 16回この商品を含むブログ (28件) を見る よかった。 人々は生の空虚に耐えかね死を選ぶが、死んでも死ねずに甦る。リセットとリプレイ。三つの短編が入れ子構造になっている。それぞれの短編の最後に主人公が見出す、この世界の基本設定(無意味な自殺→無意味な再生)に抵抗し抜け出すための行動(「無間道」の「この生」を生ききる覚悟/「煉獄ロック」の愛と逃亡/「切腹」の本気の死)すら、他の短編の中では無意味化されてしまう。三つの作品は発展関係にないし、どれか一つの作品が特権的な意味を帯びることもない。 物語の形式としては桜坂洋『ALL YOU NEED IS KILL』などに似ている(参照→http://d.hatena.ne.jp/sugitasyunsuke/2007061
ゆうゆうゆうゆうゆうわくー。あなたと私で世界が始まります。おはようございます。うる星のアルバムが欲しい。 今朝、もぞもぞ着替えの準備をしていたら、宅急便がきました。パジャマのままで受け取って、サインしようとしたら差出人の住所がない。しかも品名が「ぬいぐるみ」。時限爆弾っぽいので差出人住所は書いてください(私信)。ちょっと本気でゆさゆさして重さと感触を確認したよ私は。 で、あけたらスゲーかわいいやつが出てきましたので朝から小躍りしました。 私、奈良美智が好きだって、こことかに書いたっけ? 書いてないよね? なんでわかったのーー。愛の力? わからないけど、数年前に横浜であきらめたアイツが家にきたので本当に嬉しい。なんだよ、トビヤン贈り物センスないとか言っちゃって超うれしいよ。あぶなくたらしこまれるところだよ。 そして白いからこわくてビニルから出せない!(ヤニ中毒なので) とりあえず、テレビの部
久々にオマツリ男爵みたら面白かった。 TVアニメの劇場作品は、劇中でどんなことをしたとしてもTVアニメの視線を取り戻さなければならない、観客を視聴者に戻さなければならない。ということをうる星2から教わったオタからすると、この作品は結構危ういことしてたんだなーと思ったのでメモ。 ルフィの視線 映画のラスト、気絶していたルフィが目覚めるところから。 左:ガバッと起きるルフィ 右:それを見つめるオッサン達。 デイジー(幼女)の左側が空いてるのは、ルフィが「俺の仲間は?」と尋ねると画面手前に向かって走り出すため。 ルフィの頭を越え向こう側へ走っていったデイジーを寝たまま仰ぐようにして目を向ける。 左:このカットは首の動きと呼応し空から地面へのパンではじまっていて転地も逆なのでルフィの主観だと分かる。 右:同カット内で反転して、正常な位置からいつもの仲間を見つめる視線を取り戻したルフィ。 おーよかっ
表題が率直に言っていまいちというか誤解を招きやすい。確かに「健康の天才たち(山崎光夫)」(参照)は、日本人の健康を支えた天才たちの列伝といった趣はあるが、むしろ興味深いバイストーリーとしての日本近代史だった。おもしろいという点では、最近読んだ本のなかでは「西遊記6 王の巻(斉藤洋)」(参照)に並ぶ。歴史に関心ある人、あるいは私より年上の人なら読んで損はないだろう。 なぜこの本が近代史であり無性に面白いのか。いきなり飛躍した言い方をすると、日本の近代史とは疑似西洋的な国民国家日本の創出のプロセスであり、かつその意味は国民皆兵化にあったことに関係する。日本近代の歴史は太平洋戦争の敗北によって轟音を立てて崩れたかに見えるがそうではなく、戦後の国家工場化にすり替わっただけで、国民を皆兵化するという道が崩れたわけではない。軍事国家のシステム従軍慰安婦は戦後も経済マシンのなかで同構造を持っていたことは
【NEWS】 アキバBlog いつか見上げた、あの青空の下で・・・# えろまんがとぴっくす# Hjk/変人窟 かーずSP カオスナジョウホウオキバ# かとゆー家断絶 傷跡症候群 究極最終兵器2ndWeapon# Caps Lock# コスノゴ!# ゴルゴ31 静かな猟奇世界 ジャブロー風の噂 週刊少年二次元# 白い戯言 dannychoo.com せなか:オタロードBlog ツキノツバサ# ニトロ有線式 にゅーあきばどっとこむ にじこん!# PSP、DS、んでTAKEO# ふぇいばりっとでいず# プリキュア様崇拝日記 魔界都市日記 読みゲー 楽画喜堂# 【text】 アサガヲBlog # いつまでも散財中 # Xbox360 Watch# M Gene Library# 追憶の本屋# 面白アダルトグッズを淡々と紹介するブログ# 隠れオタパパ雑記帳# crimson SKY# QuruQur
気が付けば10日もblog放置プレイ。主に余暇は積読を崩していた。そのおかげで、すこし書くこともできたので、まとめて書いておく。 それはそうとして。「ナイトウィザード」の柊連司が、現代学園異能的に面白いキャラだと思う昨今。一般的に現代学園異能というのは「ごく平凡な日常にいる少年が「異界」との接近遭遇によって非日常の世界へと参入するはめになる」パターンが多いのだけど、彼の場合、はなから彼岸の人間である。まあ、それ自体は良くある話だ。「スケバン刑事」における学生刑事みたいなもんだと思えばいい。 にもかかわらず、柊連司は「学校に行きたがる」し「普通の学園生活」をしたがる。非日常の人間であるにも関わらず、徹底して日常に固執し、そして非日常の人間ゆえにそれが果たされることはない。「世界は俺を学校に行かせない気か!」という彼の魂の叫びは、まさに真実であるがゆえに、乾いた笑いを呼び起こす。「彼岸に足を踏
「ウェブ時代をゆく(梅田望夫)」(参照)は当初思っていたより重厚で読み応えがあり、また提示されているいくつかのダイコトミー(二分法)が多少錯綜するかにも見えるので、図解的に整理してみたい気分にもなった。が、そうしていると読後の記録を逸しそうになるので、強引だが取りあえず自分の思いの側からエントリを書いておきたい。 読者対象はIT系志向の30歳から45歳の働き盛りのビジネスマンだろう。彼らに今後進展するウェブ時代の傾向と、どのように働き生き抜くかという課題を提示し、著者の知識と経験から具体的な対処の手法を各種示唆している。いくつかの部分は昨今流行のライフハック的な箇条書きにもまとめられるだろう。 本書の目論見は、twitterで対象範囲の読者たちの感想を私が散見した範囲では、正面から受け止めている。だが実践面で本書が説く「けものみち」、つまり大企業から離れて職業人として生きていく進路には、さ
2007年11月06日00:00 カテゴリ 一識者から梅田望夫へ - 書評 - ウェブ時代をゆく いつもどおり献本御礼。 ウェブ時代をゆく 梅田望夫 初掲載2007.11.05;発売開始まで更新 一回で書評し切れる本ではないが、これだけは最初に申し上げたい。 これは褒めざるを得ない、と。 本書、「ウェブ時代をゆく」は、今や「ウェブ進化論」の著者として「あちら側」も「こちら側」も知らぬなしの梅田望夫の最新作にして、「シリコンバレーに住む一コンサルタント」だった著者が、はじめて「梅田望夫」を全面に出して書いた一冊。 なぜ「褒めざるを得ないか」といえば、100%それが理由だ。 目次 - 新刊「ウェブ時代をゆく」11月6日刊行 - My Life Between Silicon Valley and Japanより 序章 混沌として面白い時代 一身にして二生を経る/オプティミズムを貫く理由/「群衆
本書は、グラモフォン(蓄音機)、フィルム(映画)、タイプライターというテクノロジーが、いかにメディアに影響を与えるか、広く言えば人間の精神活動に影響を与えるかを、ラカンの理論等を用いながら具体的に例証してゆく本である。 たとえば手書きの文章と、キーボードで打った文章と、携帯電話で入力した文章は、同じ人が書いてもかなり違うものとなるし、入力ソフトウェアや出力される形式によってもまた変わってくるだろう。そんなことはクドクド説明しなくたって、ブログをせこせこ更新し、さまざまなwebサービスを使っている我々が今一番身にしみて感じていることではないだろうか。 その割にはテクノロジーの進化がメディア(例えば文学)などにいかなる影響を与えているのかを問うている論考というのは意外なほど少ない。ややもすれば精神主義の立場をとる人から叩かれるほどだ。 さてそんな議論を展開するキットラーだが、大いなる先人マクル
このドメインは お名前.com から取得されました。 お名前.com は GMOインターネット(株) が運営する国内シェアNo.1のドメイン登録サービスです。 ※1 「国内シェア」は、ICANN(インターネットのドメイン名などの資源を管理する非営利団体)の公表数値をもとに集計。gTLDが集計の対象。 ※1 日本のドメイン登録業者(レジストラ)(「ICANNがレジストラとして認定した企業」一覧(InterNIC提供)内に「Japan」の記載があるもの)を対象。 ※1 レジストラ「GMO Internet, Inc. d/b/a Onamae.com」のシェア値を集計。 ※1 2020年8月時点の調査。
兄妹3人と、3人が暮らす家に闖入する不思議な少年との日々を描いた、お話。 淡々とした日常が、じょじょに壮大なカタルシスへと飲み込まれる様は圧巻でした。味わいある空間と心情をつづった貴重な作品です。 市川春子「虫と歌」 永き観察(ひとりで勝手にマンガ夜話) 白拍子さんが書かれているとおり、初見は高野文子の影響が強く感じられます。アタシはどちらかというと「初期タナカカツキ」の色が濃いかなと思いました。 とはいえ、その影響下にとどまらない実力の持ち主です。 『アフタヌーン』12月号では、待ちに待った彼女の2作目(デビュー作)が掲載されています。まさか1年以上待たされるとは! 寡作っぷりまで高野文子にならなくても。 タイトルは『星の恋人』。 『虫と歌』と同じく、すこし・ふしぎなサイエンスフィクションです。人ではない人をモチーフにして、心の機微をとらえるのがうまい。 そのテーマは、彼女のサイト『A
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