三洋電機は、家庭のご飯用の米粒から手軽にパン作りができるホームベーカリー(家庭用パン焼き機)「GOPAN(ゴパン)」を10月8日に売り出す。これまでも米粉で焼けるベーカリーはあったが、米粉はスーパーなどで入手しにくく、価格も割高なのが難点だった。米粒から直接作ることができるのは世界初で、佐野精一郎社長は「コメの消費量増につなげたい」とアピールしている。 硬い米粒を米粉にするには、大規模な機器が必要だったが、水につけて軟らかくしてからペースト状に加工する装置をベーカリーに内蔵することで、家庭で米粉パンを焼けるようにしたという。洗った精米と水、砂糖や塩、イーストなどを入れると、約4時間で自動的にパンができる。市場想定価格は5万円前後。 ご飯用の米粒をそのまま使うことで、1斤当たりの材料費も、従来の336円から148円になり、小麦(124円)並みとなった。