伝説的アニメ『ヤッターマン』の復活が話題になっているが、当時のこれの前番組、同じくタツノコプロの『タイムボカン』(1975年)とほぼ同時期の作品で、いま一部で静かなブームを呼んでいる作品がある。 『ポールのミラクル大作戦』(1976年)だ。 自分などは、未就学児の頃に観たせいもあり、『ガンバの冒険』(1975年)の白イタチ・ノロイとともに、後々にトラウマになるほどの恐怖・衝撃を受けた作品なのだが、近年、カートゥーンネットワークで放送されたり、DVDになって、一部で静かなブームを巻き起こしているらしい。 何が怖いって、異世界への扉が開くときの、デレレレデレレレ〜♪という半音ずつ下がっていく不気味な音楽と、タイムボカンシリーズで取り入れられたグニャグニャの映像「スキャニメイト」。 なぜか少女・ニーナを自分の世界に連れ去って、全然かえしてくれない、真っ赤な目に青い巨体の「魔王・ベルトサタン」の存