刑務所から仮釈放された元受刑者が入居して就労支援などを受ける福島市の「自立更生促進センター」について、法務省は今週から、今夏までの開所に向けた具体的な準備作業を進める。週明けにも千葉景子法相が、更生保護法に基づいてセンターを仮釈放者が生活指導を受ける「居住施設」に指定する。今後、住民や有識者による「運営連絡会議」で入所時期などを説明し、理解を求める方針だ。 センターの建物は福島保護観察所の敷地内に2008年夏に完成した。だが、「学校が近くにある」などの理由で付近の住民らで作る団体が反対し、手続きが遅れて開所できない状態が続いている。住民団体は25日、市内でデモ行進。開所に向けた作業が進むことに反発を強めている。 同省保護局によると、センターは仮釈放されたものの身元引受人がいない人や、民間の更生保護施設に入れない人が対象。保護観察官の生活指導を24時間受けながら、3カ月ほど滞在する。就職