ワシントン(CNN) 米軍が11日発表した統計によると、5月に自殺した陸軍兵士は調査中のケースを含め17人と、最近の増加傾向をさらに更新したことが分かった。米兵の自殺は昨年来、記録的な数字を示している。 発表によると、5月に自殺したと確認されたのは1人で、ほかに16人が調査の結果、自殺と判定される見通し。3月の自殺者は13人、4月も未確認の8人を含め13人だった。 陸軍では昨年1年間で、自殺者が133人と過去最多を記録。今年は1月からの合計がすでに82人に達した。同日付の声明は、「あらゆる対策を試み、外部の専門家に助けを求めるなどして自殺予防に努めている」としている。 ケンタッキー州のフォートキャンベル基地では、今年1月から5月までに11人の自殺が確認された。ここを拠点とする第101空挺(くうてい)師団の部隊は、イラクやアフガニスタンへ何度か派遣されて戦闘を経験し、強いストレスを受けている