【ソウル=水沼啓子】釜山市内で2月下旬に失踪(しっそう)した女児(12)が性的な暴行を受けた後、殺害された事件を受け、韓国内で性犯罪者に対する監視態勢強化や再犯防止に向けた動きが出ている。 今回の事件で逮捕された男(33)は過去2度も性犯罪を起こし、計11年間の服役歴があった。1997年に9歳の女児への暴行未遂、2001年には30歳の女性を監禁し性的暴行を加えており、再犯の可能性も高かった。 韓国では2008年9月に施行された「電子足輪法」に従い、児童に性的犯罪を加えた者や常習的な性犯罪者に衛星利用測位システム(GPS)付き足輪を装着し、24時間行動を監視できる。しかし、法律施行前に収監された性犯罪者はその対象外になっており、釜山の事件の犯人も法律施行前の犯行だったため、GPS付き足輪をはめていなかった。 韓国で2008年に婦女暴行罪で検挙された被疑者は約8830人で、うち再犯者は約442