写真は原告の梅澤さん、矍鑠としている。 9月1日に大阪地方裁判所大法廷において 沖縄集団自決冤罪訴訟第5回口頭弁論が開かれた。原告側と被告側(岩波書店・大江健三郎氏)の双方の支援者や、この裁判に関心を持つ傍聴希望者が、80席の傍聴券を求め、開廷30分以上前に裁判所北側に150名を超える列を作った。 昭和20年の沖縄戦のさなかで起きた沖縄・座間味島と渡嘉敷島での住民の集団自決について、自決を命令したとする書物の誤った記述で名誉を傷つけられたとして、旧日本軍の梅沢裕・元少佐(89)と、故赤松嘉次・元大尉の弟、赤松秀一さん(73)が、岩波書店(東京)とノーベル賞作家の大江健三郎氏を相手取り、計2000万円の損害賠償や書物の出版・販売の差し止め、謝罪広告の掲載を求めている訴訟だ。 対象の書物は、岩波書店が発行した大江健三郎氏の『沖縄ノート』、故家永三郎氏の『太平洋戦争』、故中野好夫氏らの『沖縄問題