本能はどこまで本能か―ヒトと動物の行動の起源 作者: マーク・S.ブランバーグ,Mark S. Blumberg,塩原通緒出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2006/11メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 49回この商品を含むブログ (22件) を見るブランバーグ「本能はどこまで本能か」は生得経験問題に少しでも興味を持つ人にはともかくお薦め。中でもトマセロやエルマンらの本を好むような発達に興味のある人には必読。私は本への評価は厳しい方だと思うが、これは絶賛していい。本能や生得性に関して思弁ではなく実証性から接近している素晴らしい本。これでもう下らない進化心理学話に右往左往しなくて済む。 リドレー「柔らかな遺伝子」も生得経験問題を扱ったお薦めできる本だが、それでも話が発生の域をあまり超えないので生得寄りな感じがぬぐえなかった。胚発生時の環境の重要性も扱われているとはいえ、この本は