来日中のフィンランドのカタイネン首相は5日、東京・内幸町の日本記者クラブで記者会見し、「ロシアから輸入している電力を自前のものに切り替えるため、今後も原子力発電所を増やしていく」と述べ、現在4基の原発を増設していく方針を示した。 首相は、再生可能エネルギーについては「地理的条件などから限度がある」として「原子力エネルギーをゼロにできないという現実がある以上、最も近代的で安全な原発を自国でやるべきだ」と強調。また、「核廃棄物も責任を持って処理する」と述べ、同国南西部オルキルオトで建設が進んでいる最終処分場の安全性に自信を示した。 一方、ユーロ危機については、「各国の公的資産や住宅ローンなどを担保にした債券を発行して、信頼回復に努めればいい」と提案、ユーロ共通債の導入には否定的な姿勢を示した。フィンランドは、ドイツなどと共に国債格付けの最上級にあたるトリプルAを維持しており、国内ではギリシャや