前の記事 エコなスパコン『Aquasar』:水冷式で消費電力を4割削減 流体と固体の境にある「流れる砂」:超高速撮影で分析に成功 2009年6月26日 Brandon Keim credit: John Royer サイトトップの画像は砂嵐。Wikimedia Commons 砂粒子が落ちるときに、しずくのような集合体が分散的に形成されるという現象を分析した研究論文が、『Nature』誌の6月25日号に発表された。その内容は、砂のしずくに関する従来の説明を覆すものだ。 これまでは、しずくは、砂粒子が衝突することでくっつきあって形成されると考えられてきたが、今回の論文では、しずくは、砂粒子を互いに引きつけあっている微弱な原子間力の持つ不安定性[表面張力が関係する「プラトー・レイリーの不安定性」]によって形成されるとし、その力の大きさを測定している(水道の蛇口から水が落ちる時にも類似の現象が起
前の記事 ドラマチックな「噴火」画像8選 生体と比べて30倍強力な人工筋肉 2009年3月24日 Brandon Keim Image credit: Ray Baughman(以下の動画も) 『ターミネーター』の次回作には、前作で話題を呼んだ液体金属(擬似多合金)に代わり、Ray Baughman氏の研究室の発明品が登場するかもしれない。それは、カーボン・ナノチューブでできた「次世代の筋肉」だ。 Baughman氏らのチームは、鋼鉄より強く、空気ほどに軽く、ゴムより柔軟な、まさに21世紀の筋肉といえる素材を作り出すことに成功した。これを使えば、義肢や「スマートな」被膜、形状変化する構造物、超強力なロボット、さらに――ごく近い未来には――高効率の太陽電池などが作れるかもしれない。 「生体筋肉に比べ、単位面積当たり約30倍の力を発揮することが可能だ」と、テキサス大学ダラス校ナノテク研究所の責
ドイツKarlsruhe Institute of Technology(KIT:カールスルーエ工科大学)の科学者らは、新たな電子部品の開発に応用できる可能性がある物理現象を偶然発見した。この現象を利用すれば、ナノチューブの導電性を制御できるという。 KITのInstitute for Nanotechnology(INT)の科学者らがナノチューブに電子を照射したところ、非常に小さく、輪郭(周囲との境界)がはっきりした領域において、導電性が1/1000に減少した。その後、高電圧を印加するとこの現象は反転し、ナノチューブの導電性が再び元に戻った。 INTの研究者であるRalph Krupke氏は、「(導電性が減少する)この現象は、比較的簡単に発生させたり反転させたりでき、それを繰り返すことも可能である」と説明する。また、Krupke氏とともに研究に取り組むChristoph Marq
ナノテクノロジーを使ってお湯を沸かす方法を、米レンセラー工科大学が発見した。 同校の研究によると、金属容器の底に目に見えないナノ素材の層を置くことで、お湯を沸かす際の効率を大幅に向上させられるという。この成果は、コンピュータプロセッサの冷却や熱伝導システムの改良などに大きな影響を及ぼすかもしれないと研究者らは述べている。 水を沸騰させるには、水と空気の接触が必要になる。例えば鍋で湯を沸かす場合、水は鍋の上の空気だけでなく、鍋の底のミクロンサイズの微小なくぼみにたまっている空気とも接触する。鍋の中の水のほとんどが100度に達しても、ほかの水分子に囲まれていて空気と接触しない場合には沸騰しない。底部のくぼみにたまった空気は通常、蒸気圧に押されて気泡となって上昇する。空気が入っていたくぼみにはお湯が流れ込み、それ以上気泡が生成されなくなる。 研究者らは、銅のナノロッドの層を金属容器の底面に重ねた
京都大大学院工学研究科の平尾一之教授(材料化学)らの研究チームが、特殊なレーザー光をガラスに当てるだけで、光信号を使う複雑な回路を作る技術を開発した。電気信号を利用した従来の回路に比べ約1000倍もの高速化が実現でき、スーパーコンピューター並みの性能をもったパソコンや、パソコンに限りなく近い高機能携帯電話への応用が見込まれるという。14日に東京で開かれる国際ナノテクノロジー会議で発表する。 平尾教授はフェムト(1000兆分の1)秒という、ごく短い時間だけ発光するレーザーをガラスに照射し、焦点部分の構造を変化させるナノガラス研究の世界的な第一人者。 光回路の開発は、国内の精密機器メーカーを中心に進んでおり、携帯電話用などでは実用化が目前に迫っている。ただ、これまでは平面的な回路しか作れず、複雑な機能を持たせることは難しかった。 平尾教授は、光機器メーカー・浜松ホトニクスやガラスメーカー
カーボン・ナノチューブ利用の極小ラジオ、製作に成功 2007年10月19日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) Alexis Madrigal 2007年10月19日 電極を付けたカーボン・ナノチューブの電子顕微鏡画像。Peter Burke教授が過去にナノチューブ・ラジオの実験を行なった際のもの。 Photo Credit: 米国化学会 ある科学者が、わずか原子数個分の径のカーボン・ナノチューブを利用して、実際に動作するラジオを発表した。これは現在一般的な技術を用いたラジオの、ほぼ1000分の1の小ささだ。 今回ナノテクによって作成されたのは「復調器」と呼ばれる装置で、ラジオの電波を「翻訳」して音声信号に変換する単純な回路だ。カリフォルニア大学アーバイン校(UCI)のPeter Burke教授は、この復調器を2本の金属線に取り付けて、『iPod』の音楽データを、
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動脈を泳ぎ進む医療用マイクロロボット(1) 2007年6月 4日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) Emmet Cole 2007年06月04日 科学者たちの国際チームが、世界初とされる医療用のマイクロロボットを開発している。このマイクロロボットは髪の毛2本分の幅しかなく、動脈や消化器官を泳ぎ進めるという。 設計しているのは、画像を送信したり、既存のカテーテルでは届かない体の部分に微量の物質を送り届けたりできる、大きさ250ミクロンの装置だ。 オーストラリアのモナッシュ大学にあるマイクロ・ナノ物理学研究所でこのチームを率いるJames Friend准教授は、この装置を使用すれば、最小侵襲の顕微手術も可能だろう、と語った。科学者たちはこの装置が、細心の注意を要する外科手術につきもののリスクを減らしてくれるだろうと期待している。 他の科学者たちも動脈内を進めるマイク
米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)ヘンリー・サミュエリ工学及び応用科学部の研究者らは11月6日、海水や排水を飲料水に転換する、新しい逆浸透膜技術を開発したと発表した。 逆浸透法では、半透過性膜の穴を海水や排水が通過するよう大きな圧力をかける。圧力をかけられた水の分子は穴を通過するが、塩イオンなどの不純物は通過しないため、水をろ過できるという仕組みだ。 今回UCLAらが開発した膜は、独自の架橋ポリマーと、水イオンだけを通し、ほぼすべての不純物をはじくナノ粒子を採用。不純物は通りにくく、水は通過しやすい分子トンネルを構築した。 現在使用されている逆浸透膜は、緻密なポリマーフィルムで単に汚水や塩水をろ過するだけだが、新膜のナノ粒子にはスポンジのように水だけを吸い寄せ、ほかの不純物をはじく機能がある。また、既存の逆浸透膜は、使用を重ねるとバクテリアなどで穴が詰まってしまうが、新膜にはこ
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