もし“アベトクロダノミクス”が失敗したらどうなるのか? 体力を消耗し尽くした日本に代案があるのだろうか? そんな気持で書いているのだが、実は“財務省”も“日銀”も、本気でそれを考え始めたのではないか? ここでマスコミも、学者も、誰も気が付いていない、担当者の口からは絶対に出てこない、いわば“アベトクロダノミクス”の裏側にある事実を書いておきたいと思う。 異次元金融緩和開始から2年、日銀はすざまじい勢いで、国債を買っている。図に見るように、緩和以前、日銀の国債保有残高は100兆円に満たなかった。それが2014年末には210兆円。普通国債発行残高780兆円の27%にあたる。この調子で国債を買いまくると、今年末には32%を超え、2018年ごろには(そこまで異次元緩和が続くとして)、発行残高の半分近くを日銀が保有することになる。 異次元金融緩和のお手本になった米国でも、リーマンショックから昨年秋ま
日本国民の政治レベルを向上させるにはどうしたらよいと思われますか? 先日、某テレビ番組内で今回の震災の被災者たちのお互いを思いやる気持ちやマナーの良さが取り上げられる場面があったのですが、その際に「日本人は民度は一流なのに、なぜ政治家は三流しかいないのか?」という質問が生じ、それに対して三宅久之氏は「国民と政治家はパラレルな関係にあるから、一方だけ三流だということはない、国民の政治レベルが三流だから三流の政治家が選ばれるんだ。」という趣旨の発言されていました。 私はたしかにそのとおりだと思い、非常に考えさせられました。 同番組内でも言及されていましたが、これまで日本はとても豊かであったので、どんな政治家を選んでも自分の生活に影響が及ぶことがなかった、そのために日本人の政治に対する関心が徐々に低下していった、というのは原因の一つだと思います。 昔の人たちがどれぐらい政治に対して関心が高かった
1 名前: ノイズn(東京都)[sage] 投稿日:2009/11/08(日) 16:25:01.67 ID:iLJXaVSb ゴールドマンサックスのサイトにレポートのpdfファイルがいっぱいあるので、もぐもぐと読んでいて、悲しくなってきた。ここ1年の彼らが発表し続けてきた文書を読む限り、彼らにとっては日本は、もう、重要な投資対象ではないようだ。 産業界のダメージ。一番右端でグラフを下に伸ばしきっているのが日本。ピックアップしてる国が悪いのか、それともこれが真実なのかはわからない。個人的には、米国は、このグラフより、もっと悪い気がする。 2050年の予想GDP。日本はターキー以下だそうだ。もっというと、中国とブラジルにはるか後塵を配し、メキシコやインドネシアにも負けてしまうそうだ。これが本当なら、フィリピン人の娘っ子が日本のフィリピンバーで出稼ぎ(ジャパユキ)に行くように、日本人の若い娘っ
第1部日本を立て直す ~2020年までに、日本を再構築せよ 日本再構築の鍵・10の決断と実行 ~志ある国のリーダーならば、断固たる信念をもって決断し、実行せよ 課題多き国・日本の現状 ~改革先送りで深まる混迷、「強さ」からの再出発を 我々がめざす「国のかたち」 ~「若者がやる気と希望の持てる国」「国際社会に貢献し、信頼される国」 【参考】 財政、社会保障、経済の一体的改革の必要性 第2部日本再構築プラン ~分野別「国のかたち」と具体策 国家運営の再構築 財政健全化と社会保障の再構築 経済再生と成長基盤の強化 国際社会の平和と繁栄への貢献 第3部「国のかたち」実現に向けた企業の変革 企業が直面している今日的課題 「国のかたち」実現に向けた企業の役割と責任 企業変革の鍵・10の決断と実行 【参考資料】経済同友会政策提言要覧 2009 「2020年の日本創生」作成にあたり、2009年までに経済同
すべてが資本として数値化される社会 人間そのものが"資本"として扱われる社会。フツーに就職し、フツーに生活しているなかでも僕らの労働力には値段がつく。。。およそ全てのものがモノと同じように扱われ、どこまでも利益を追求することが意義とされる社会。。。際限なく続く利益追求は僕らをどこまで連れて行くんだろう?僕が就職した企業では、毎シーズンごとに達成目標が掲げられていた。今期の頑張りや達成度とは別に、来期の達成目標はほぼ機械的に前期の利益に上乗せされた目標値が掲げられる。おそらくどこの企業でもだいたい同じようなものですよね?利益を生むことが存在理由と断言される企業組織では、利益は常に右肩上がりであることが求められる。。。横ばいでもなく、常に成長が求められる。利益を捻出し続けることはとても大変。それでも利益はあらゆるところから捻出され続けなければならないのですものね。全ての企業が常に成長し続けるこ
2009年、金融危機の影響が一段と広がるなか、世界の経済と資本主義の在り方は歴史的な転換点を迎えようとしている。直接の契機と位置付けられる前年来の金融危機自体は、米国のサブプライム問題という局所的な障害の帰結に過ぎない。しかし、その問題が世界的な危機にまでエスカレートしてきたという現実をとらえて、金融ビジネスの膨張と暴走だけにとどまらず、それを許してきた従来の資本主義の在り方や経済発展の様式に対してまで、非難と反省が高まってきている。現状に対する非難の高まりは、個人や企業の行動パターンと各国政府の政策運営の変化を通じて、世界の経済システム全体の大幅な変容にもつながる。本稿では、金融危機から脱却した後の世界の行方を見据えるために、これから想定される経済と資本主義の変容の方向性を描き出してみたい。 1.「市場の時代」の潮流 これからの変化を考えるうえでは、現在の経済の何が問題であるのか、また、
先月、「Everyone a Changemaker―世界を変える社会イノベーション―」というシンポジウムが開催された。趣旨は題名の通り、各自が“チェンジメーカー”になって、それぞれのできる範囲で社会を良い方向に変えていこうというものだ。今回はこのシンポジウムを振り返りながら、変質しつつある日本の「勤勉さ」について改めて考えてみたい。 筆者はこのシンポジウムの開催に関与している。告知後、2日足らずで参加申し込みが殺到し、300人以上の会場が満席になってしまった。正直なところ驚嘆している。しかも、そのほとんどは20歳代、30歳代の若い世代である。社会イノベーション、社会起業家、社会的企業というテーマは、若い世代を惹きつけるようだ(ちなみにこのシンポジウムに参加した人々がTwitterで自主的に感想や意見を言い合って共有している。Twitterのハッシュタグは#titchange、#socen
「日本人は勤勉さを失いつつあるのかもしれない。勤勉さを礎とした、高度成長時代からの社会制度は、このままでは立ち行かなくなる」と多くの人が考えているようだ。そこで今回は、「勤勉」の現状と未来を見立てることによって、日本資本主義の今後の姿を占ってみたい。 筆者は海外で、よくこんなことを言われた。 「日本人はじっと耐えて、脇目もふらず一生懸命がんばる」 「日本人同士集って本気を出すと、他の国の人々はかなわない」 「日本人の勤勉さが、あの高度経済成長を支えてきたのですね」 要するに、日本人は勤勉だというのである。前回の「どうした? 勤勉の倫理と日本的資本主義の精神」で見たように、日本人の勤勉さはある種、歴史・文化に刷り込まれてきたものであり、その行動様式は社会や経済のあり方と無関係ではない。むしろ、勤勉の精神が社会や経済のあり方を支えてきたと言ってよいだろう。 そう思っていた矢先の2008年に、い
リアリティのある未来社会 現代版ユートピア資本主義の優位性 株式会社制度は、銀行や証券市場などを通して国内や海外から広範囲に資本を募ることによって、巨大企業を誕生させた。こうして多くの市民が資本家の一翼を担うことになった。資本主義社会は大金持ちなどの特権階級だけの社会システムでなく、市民社会の仕組みへと変貌した。能力さえあれば、一介の労働者から身を起こして、金持ちになることも夢ではなくなった。 帝国主義という言葉は、国家資本主義の代名詞のように使われることがあるが、帝国主義者や国家社会主義者達は資本家の利害だけを代弁しているのではない。資本家、地主、労働者、農民などの利害を統合するものとして、階級対立を縫合する超然とした権力として登場したものである。ヒトラー、ムッソリーニ、日本の帝国主義者、イラクのサダム・フセインも資本家の代弁者ではない。従って、帝国主義者や国家社会主義者は資本家と対
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