バグダッド(Baghdad)のモスクで、ラマダンの祈りの太鼓のリズムに合わせ、頭髪を振り見出し身体を揺らす人たち(2003年11月6日撮影)。(c)AFP/Marwan NAAMANI 【2月27日 AFP】たった1本の毛髪で、その人の過去の足取りがわかるとするユタ大学(University of Utah)の研究結果が、25日の米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS)に発表された。容疑者のアリバイ調査や死体の身元確認といった鑑識への応用が期待される。 同大の研究チームは、全米で水道水および美容院で切られた髪の毛を採取・分析した。その結果、地域ごとに化学成分に顕著な違いが見られることが判明、その人が飲む水の成分との関連が確認された。 チームは、各地で採取した水と髪のサンプルを基に、水素と酸素のアイソトー
カリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究者が、二酸化炭素を閉じこめるナノサイズの結晶・ZIFクリスタルを開発したことを発表しました。クリスタルのサイズの約80倍の二酸化炭素を閉じこめることができ、カーボンキャプチャー・テクノロジーの支持者達にどよめきを与えているようです。 クリスタルの画像は以下から。Gallery CO2-Absorbing Crystals Just the Tip of Iceberg for UCLA Lab ロボット顕微鏡によって撮影されたZIF(zeolitic imidazolate framework)クリスタル。 研究者のリーダーであるOmar Yaghi氏の実験室ではオートメーション技術を採用していて、クリスタルのテストを素早く行うことが可能になっています。この技術が次々と現れる新たな発見につながったそうです。 Yaghi実験室で使用されている分析機械。
「SF的技術」をコスト計算する(2):宇宙・航空編 2008年2月28日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) Rob Beschizza (1)から続く 月面基地 費用:1050億ドル 人類が月面着陸を成し遂げたとき、次なるステップは人が常駐する月面基地の建造と思われた。だがその後、旧ソ連が自国の月探査計画を中止し、宇宙開発競争が幕を閉じたために、NASAがついにその月面基地計画を発表するまでに数十年の歳月がかかった。[発表は2006年4月] 月面基地は2019年から2024年にかけて建造予定だというが、その費用は、現在年間170億ドルというNASAの予算から捻出しなければならない。だが今すぐこれを実行するとしたら、費用はどれくらいになるのだろう? 月面基地の建造をNASAの優先事項にすると仮定すると、作業がまだほとんど進んでいない最初の3年間で、費用はゆうに5
画像:送電線の電磁場によって光る1301本の蛍光灯 2008年2月28日 社会 コメント: トラックバック (0) Rob Beschizza 上の画像は、送電線周囲の電磁界(電磁場)によって、1301本の蛍光灯が光っている光景。イギリスにある馬の飼育場で撮影されたものだ。 撮影したアーティストRichard Box氏によるギャラリーはこちら JWZの記事を参考にした。 [Box氏のサイトによれば、このプロジェクト『Field』は、ブリストル大学研究者チームの協力で行なわれた。蛍光灯は病院などから集めてきた中古品で、誰でも見学に行ける。近づくと蛍光灯の光が変化することなどで、電磁場を感じ取ることができるという。 なお、ワイアード過去記事では、送電線周囲の電磁場と白血病などの疾患との関係について50%以上の確率で因果関係があるとするカリフォルニア州での調査についてご紹介している(日本語版記事
2007年11月8日、米テキサス(Texas)州サンアントニオ(San Antonio)で理学療法を受ける負傷兵ら。(c)AFP/Jim WATSON 【2月21日 AFP】「笑いは最良の薬」・・・このような通説を裏付ける研究結果が20日、英医学誌「Brain, Behaviour, Immunity(脳、行動、免疫)」に発表された。 これまでにも、短気な振る舞いと冠状動脈性心臓病、高血圧、発作と関連づける研究はあったが、怒りによる回復過程への影響を直接測定したのは今回が初めて。 研究を行ったのは米オハイオ大学(Ohio University)の心理学者Jean-Philippe Gouin氏率いる研究チーム。98人の被験者の上腕に軽いやけどを負わせ、その後8日間にわたり、皮膚の回復状況を観察した。被験者はあらかじめ、怒りやすさの程度を判定するための心理テストを受けた。被験者からは、特定の
ロンドンに開館した性のテーマパーク「Amora Sex Acadamy」のスクリーンに流される、男女のオーガズムの様子(2007年4月19日撮影)。(c)AFP/CARL DE SOUZA 【2月21日 AFP】女性の究極の性感帯ともいえる「Gスポット」は一体どこにあるのか――研究所、そしてベッドの中で半世紀以上にわたり模索されてきたその位置が、いよいよ特定されることになりそうだ。英科学誌ニュー・サイエンティスト(New Scientist)に研究結果が報告された。 Gスポットとは、1950年にドイツの産婦人科医グレーフエンベルク(Ernst Graefenberg)博士が発見した膣(ちつ)内の性感帯のことで、博士の名前の頭文字を取って名づけられた。ここが刺激されると極度のオーガズムが得られるとされる。だが、その位置については明確にされておらず、存在そのものを否定する専門家もいた。 伊ラキ
ポニーキャニオン、月探査機「かぐや」のHD DVDを発売中止 −3月発売のHD DVDは発売するも、4月以降は予定無し 株式会社ポニーキャニオンは19日、月探査機「かぐや」が撮影した、月と地球のハイビジョン映像を収録したHD DVD「NHK DVD 月周回衛星“かぐや”が見た月と地球」の発売を中止すると発表した。 「NHK DVD 月周回衛星“かぐや”が見た月と地球」(PCHS-50001/4,935円)は、発表当初4月20日の発売を予定していたが、中止された。Blu-ray Disc化など、他フォーマットでの発売については現時点では未定。 なお、ポニーキャニオンでは今後リリースするHD DVDタイトルとして、「AFRO SAMURAI 劇場版」(2月20日発売/PCHC-50001/6,090円)、「エクスマキナ APPLESEED SAGA プレミアム・エディション(DVD版
昨年、新聞等でシロアリのカーストを決める遺伝子が発見されたと報道された。結構、私にとってはびっくりするような発見であり、ブログでネタにした(■シロアリの階級を決める遺伝子)。働きアリになる対立遺伝子なんてものがあったとしても、あっという間に集団から消えてしまうように最初は思えた。社会性昆虫のカーストは環境が決めるんじゃなかったの?たとえば、ミツバチにおいてはワーカーと女王バチは遺伝的に違いはなく、ローヤルゼリーで育てられると女王になる。 ところがどっこい、社会性昆虫の一部では遺伝子によってカーストが決定されるそうだ。GCD(Genetic caste determination :遺伝的カースト決定)と呼ばれる*1。アリでは既に発見されていたが、今回はシロアリ(ヤマトシロアリ:Reticulitermes speratus)にもGCDが見つかったというのがニュース。なんでワーカーになる遺伝
米国、迎撃ミサイルでスパイ衛星撃破を決定 2008年2月15日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) Jeffrey Lewis 制御不能になった米国のスパイ衛星『USA 193』を、イージス艦からの迎撃ミサイル『SM-3(Standard Missile 3)』を使って撃破するという決定を米国は下した。 14日午後(米国時間)に国防総省担当者がブリーフィングを行なったところによれば、この決定は、毒性のある燃料ヒドラジンが満タンの状態(約454キログラム)で入っており、人口密集地帯などを汚染した場合のリスクが高いことに基づくという。 James Cartwright将官は、衛星の脅威はそれほど重度ではない、と説明した。スペースシャトル『Columbia』は、ヒドラジンが入った「似たようなタンク」を搭載していたが、「再突入しても無事だった」という。さらに、ヒドラジンが
ホンダ(Honda Motor)が発表した二足歩行ロボット、アシモ(Asimo、左)。(2007年12月11日提供)(c)AFP/HONDA MOTOR 【2月14日 AFP】「今晩どう?」「今夜はいや。ロボットとどうぞ」――。恋人とのこんな会話が、SFや未来の世界ではなく今世紀中に交わされるようになるかもしれない。 こう考えるのは、性研究と人工知能の教授で『Sex with Robots: The Evolution of Human-Robot Relations(ロボットとのセックス――人間とロボットの関係の進化)』の著者でもあるデービッド・レビー(David Levy)氏(62)。同氏は、21世紀半ばまでには「電子化された魔性の女」、つまりセックスボットが人間生活の一部として受け入れられると予測。「素晴らしいセックスが24時間週7日楽しめることを想像してみてくれ。人間はロボットに恋
「宇宙ステーション用キムチ」の開発に成功 2008年2月14日 カルチャー コメント: トラックバック (0) John Borland 鉢に盛られた(おそらくは通常の)韓国製キムチ。 Photo: Nuryasmin3 (Flickrより) 宇宙飛行士用のアイスクリームはよく知られているが、今日紹介するのは、宇宙探査事業のグローバル化が本格的に始まった証拠と言えるものだ。 韓国の食品研究家たちが、2008年に宇宙に飛び立つことになっている最初の韓国人宇宙飛行士のために、宇宙に持って行けるキムチを開発したのだ。 コンピューター・エンジニアの高山(コ サン)氏は、今年4月にロシアの有人宇宙船『ソユーズTMA12』号に搭乗することが決まっている。高氏は『国際宇宙ステーション』(ISS)に約1週間滞在し、さまざまな実験を行なう予定だ。 したがって、当然の流れとして、韓国の食品科学者たちは、高氏
DVD層とHD DVD層のツインフォーマットディスクを採用。映像は16:9のワイドで収録する。映像フォーマットはMPEG-4 AVC/H.264で収録。音声仕様は未定。 「かぐや」は9月に打ち上げられた月探査機。2007年10月18日に高度約100kmの月周回観測軌道に投入された。NHKが開発した宇宙仕様のハイビジョンカメラが搭載されており、世界初のハイビジョンによる月面撮影に成功。動画や静止画像がネットで公開されたほか、同年11月にはNHKの特別番組でもハイビジョン映像が公開された。 HD DVDには、暗黒の宇宙空間に幻想的に浮かぶ青い地球が、月面越しに昇り、そして沈んでいく「地球の出」や「地球の入り」を収録。さらに、月面の特徴や月の表と裏、クレーター、特徴的な地形の形成を解説するコンテンツも収録。衛星「かぐや」の仕様や観測目的、運用などの解説も収められている。 これらの映像は合計
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