「敵はあまりに多く、時間はあまりに少ない」。ボストン・コンベンション&エキシビジョン・センター(BCEC)で開催された「Microsoft Worldwide Partner Conference」を徘徊しながら、吾輩は苦笑いした。セールスフォース・ドットコムから欧州連合まで、あらゆるところで敵対するマイクロソフトだが、カンファレンスでのメッセージは明確だった。すなわち、マイクロソフトにとって最大の強敵は、いまもビッグブルーであるということだ。とくにIBM Rationalソフトウェアに対する警戒心は強い。 しかし、大手システムインテグレータのエグゼクティブは、マイクロソフトからビッグブルーの悪口を1日中聞かされても、同社のライセンスポリシーに対する懸念は払拭できないという。その理由は、マイクロソフトの姿勢に柔軟性がなく、しばしばエンドユーザーを直接囲い込もうとするからだという。たしかに理