「マーケティング・コミュニケーション」をごく簡単に解説しようとすると,「顧客の開拓,商品やサービスの開発と販売,サポート・サービスに至るマーケティングの全過程における顧客とのやりとり」という一文にまとめられるだろうか。 筆者はWatcherでこれまで2回にわたり,日本企業に見られるマーケティング・コミュニケーションの「誤解」について書いてきた。今回はあるIT企業で筆者が体験したマーケティング・コミュニケーションの「悪例」を紹介したい。 日本におけるCRMソフト製品の広告宣伝活動の基本は,展示会への出展,それから無料セミナーの開催だ。この方法は,1980年代の終わり頃,アメリカで盛り上がった「コンベンション方式」に見かけ上酷似している。 1990年代の後半,筆者は某IT企業にコンサルタントとして雇われていた。この某社はコールセンター向けソフトやCRMアプリケーションを顧客に販売しインテグレー
バランスからみたSaaSの可能性を追求するオラクル 東京コンファレンスセンター・品川にて3月28日〜29日の2日間開催されているSaaS World Conference & Demo 2007から、日本オラクルインフォメーションシステムズ アプリケーションSC本部 CRM SC部 セールスコンサルティング ディレクター 植木 貴三氏の基調講演の内容をお届けする。 植木氏は今回の基調講演のテーマとして「バランス」というキーワードを取り上げ、「世の中にはASPやPackage、Cusutom、Suiteといったソフトウェアがありますが、SaaSはその中でもバランスがよいと考えています。それはカスタマイズ性や導入コスト、準備期間などのバランスという意味です」と述べた。 実際に同社の顧客から得たSaaSに対する希望は「自分たちで簡単にカスタマイズできるもの」や「すぐに使いはじめたい」「資産形状し
日経ビジネスオンラインに「『顧客満足』という言葉の薄っぺらさ~「職商人」に見る経営の本質」と題する一文が載っている。前・花王会長の常盤文克氏のコラムである。 少し長くなるが,引用させてもらう。 これは(編注:売り手と買い手とは一体不可分なのだという発想は),近江商人の教えである『三方よし』の精神とも繋がってきます。この『売り手よし,買い手よし,世間よし』という商業倫理は,売り手と買い手に加えて,売買が行われる地域社会(世間)の繁栄が大事だと訴えています。現代でいう『CSR(企業の社会的責任)』の原点とも言えます。 こうした職商人の考え方からすれば,いまの企業が言う『カスタマー・サティスファクション』『顧客満足』という言葉は薄っぺらく,やや本質から離れているように感じます。なぜなら,企業とお客とは別々の存在であって,お客を自らの対極に置いているように見えるからです。 お客を自分たち企業の外に
日本オラクルは3月19日、通信・メディア業界向けのアプリケーション戦略について発表を行なった。Siebel Communications、Oracle Communications Billing and Revenue Managementといった新製品を核とした「Communications Industry Suite」を日本市場向けに本格展開するほか、専任営業組織として「Communications Global Business Unit Japan」も発足させる。 通信・メディア業界向けアプリケーション群を提供 通信・メディア業界を取り巻く経営環境は厳しい一方で、ITシステムの効率化は比較的遅れているという。 同社のJapan Applications Business Group常務執行役員 エンタープライズアプリケーション営業統括本部長の桑原 宏昭氏によると、通信業界のIT
印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます 日本オラクルと日本オラクルインフォメーションシステムズは3月19日、通信・メディア業界向けのCRMアプリケーション「Siebel Communications」の最新版の出荷を開始した。 Siebel Communicationsは、通信・メディア業界のサービスプロバイダー向けに提供され、製品、価格、契約内容、取引、注文情報などを統合管理するCRMアプリケーション。複数のサービスを統合して発注する「コンバージェント・サービス・オーダー」機能やリコメンデーション機能に特色がある。 新版では、各機能を強化したほか、製品やサービス群をマーケティング・プロモーション定義と連携させる「コンバージェント・バンドル機能」を搭載した。また、技術基盤とし
日本オラクルは通信業界に特化した製品群を投入し、2009年3月までには同社アプリケーション売上高の20%程度となる80億円相当を目指すと発表した。それに合わせて、米国で06年4月に買収した旧Portal Softwareの日本社員を中核に新組織を設立し、通信業界に向けた営業を強化する。 日本市場に新たに投入するパッケージ製品は、大きく4つある。第1は、通信業界向けに機能を特化したCRMパッケージ製品の最新版「Siebel Communications」。携帯電話や通信回線などの複雑な商品構成や料金プランに合わせた、各種の承認や発注業務プロセスを短期間に構築できる。 第2の旧Portal Software製品をベースとした請求・収益管理のパッケージ製品「Oracle Communications Billing and Revenue Management Release7.3」(BRM 7
日本オラクルと日本オラクルインフォメーションシステムズは3月19日,通信・メディア業界向けの新戦略を発表した。内容は「通信・メディア業界向けのアプリケーション製品群を日本市場に投入する」「通信・メディア業界向け専任組織を発足させる」の2点で,いずれも同日から。 今回,日本市場に投入するアプリケーションは4製品。(1)通信業界向けCRM(顧客関係管理)の「Siebel Communications」バージョン8.0,(2)請求と収益を管理する「Oracle Communications Billing and Revenue Management」,(3)サービス受注から開通までを支援する「Metasolv」,(4)通信事業のバリューチェーンを管理する「Network Asset Lifecycle Management」──である。 (1)のSiebel Communicationsは既存
2007/03/19 日本オラクルと日本オラクルインフォメーションシステムズは3月19日、専任組織を設けて国内通信事業者向けの展開を本格化させると発表した。トリプルプレイを超える、ネット+電話+ビデオ配信+携帯の「クアドラプルプレイ」に取り組む通信事業者も現れ、事業は複雑化している。オラクルは手組み中心のアプリケーションをパッケージアプリケーションに置き換えることを提案していく。 オラクルは同日付で50人規模の専任組織「Communications Global Business Unit Japan」を発足させた。米オラクルが買収した旧ポータル・ソフトウェアの日本法人の社員が中心。営業からテクニカルサポートまで一貫した体制で運営する。 グループの製品をパッケージした「Oracle Communications Industry Suite」も提供する。組み合わせたのは通信業界向け顧客管理
日本オラクルが、通信・メディア業界向けのCRMアプリケーション「Siebel Communications」の最新版を日本市場に投入する。顧客を中心として複雑なサービスプランをまとめて管理できる機能が特徴だ。 日本オラクルと日本オラクルインフォメーションシステムズは3月19日、通信業界向けの新戦略を明らかにするとともに、通信・メディア業界向けのCRMアプリケーション「Siebel Communications」の最新版を日本市場に投入することを明らかにした。 日本市場においても、通信・メディア業界各社の合併統合やサービスの多様化による企業間競争が激化する中、顧客のニーズに合致したサービスを迅速に提供することが競争優位に立つために必須となっている。 Siebel Communicationsは、通信・メディア業界のサービスプロバイダーが、顧客を中心としてサービスやその価格、契約内容などを統合
日本オラクルが、通信・メディア業界向けの専任組織を発足させ、同業界向けアプリケーション製品群、「Communications Industry Suite」を日本市場で本格展開する。 日本オラクルと日本オラクルインフォメーションシステムズは3月19日、通信業界向けの新戦略を明らかにした。通信・メディア業界向けの専任組織を発足させ、通信・メディア業界向けアプリケーション製品群「Communications Industry Suite」を日本市場で本格展開する。 通信・メディア業界には、「プロビジョニング」「サービスアクティベーション」「ネットワークインベントリ管理」「メディエーション」といった、業界特有のプロセスがあるが、これらを支援するアプリケーションは手作りで構築されている場合がほとんどだという。 日本オラクルでは、データベースを中心とした通信・メディア業界における実績を基盤に、アプリ
日本オラクルは先週、Application Unlimitedイベントで世界同時リリースされたSiebel CRM 8.0についてプレスブリーフィングを行った。CRM最大手として挑むのはカスタム開発の切り崩しだ。 昨年春、Oracleはソフトウェア業界では前代未聞というべき、開発とサポートを無期限で継続していく「Applications Unlimited」プログラムを発表した。次々と傘下に収めたアプリケーション群のスーパーセットとして「Fusion Application」を提供する構想をぶち上げていた同社だが、既存のアプリケーションに投資を行ってきた顧客らの反発に対応した形だ。 経緯はともかくも、Oracleは日本時間の2月1日、ニューヨーク・マンハッタンで「Application Unlimited」イベントを開催し、「Oracle E-Business Suite Release
「CRM(顧客関係管理)ソフトの導入で大きな課題になる、使い勝手を大きく向上させた」。日本オラクルの藤本寛 執行役員(写真)は2月16日、記者説明会でCRMソフトの新版「Siebel CRM Release 8(Siebel 8)」についてこう語った。同製品は2月1日に米オラクルが発表したもの(関連記事)。 使い勝手を向上させるためSiebel 8では、Microsoft OutlookやWordなどから直接、Siebel 8のデータにアクセスしたり、ワークフローを実行することを可能している。さらに画面の一部にAjaxを利用するなどした。また企業向け検索エンジンである「Oracle Secure Enterprise Search 10g」を同梱。同ソフトを利用すれば、メールやファイル・サーバーのドキュメント・ファイルなどが迅速に検索できるという。 またSiebel 8では、見積もり機能や
日本オラクルは、2月16日、同社東京本社で統合CRMアプリケーションスイート「Siebel CRM 8.0」に関する記者説明会を開いた。1月31日(現地時間)に米オラクルが発表した内容を踏まえたもので、およそ2年ぶりのメジャーバージョンアップとなる新版の機能詳細が明かされた。 もう操作に迷わない? タスクベースのUIに刷新された新しいSiebel 「CRMの市場をERPよりも大きな成長市場に広げていきたい」。日本オラクル執行役員アプリケーションマーケティング本部長の藤本寛氏は強い意欲を示した。その理由は、CRMがERPに比べてより業務の現場に密着した製品であり、業務効率化と業績向上に直結しているからだ。 だが一方で、CRMは「“使いづらくて使えない”と言われてきた」(日本オラクルインフォメーションシステムズのCRM SC部セールスコンスルティングディレクター 根岸 大氏)分野でもあり、導入
2007/02/16 米オラクルはCRMアプリケーションの最新版「Siebel CRM 8.0」を1月31日に発表した。国内では2003年ごろにCRMの導入が進んだが、活用できない企業が続出。「CRMは死んだ」とも言われた。しかし、日本オラクルのアプリケーションマーケティング本部 CRM&SMEビジネス推進部 ディレクター 塚越秀吉氏は「いま新たに使われようとしている。CRMは死んだのではない」と強調する。 過去にCRMが使われなかったのはトップの参画がなかったことと、データが蓄積されなかったり、データの信頼性が低かったことが原因と塚越氏は分析する。「オラクルもCRMが使われていないことを慎重に受け止め、CRMの失敗プロジェクトを調査した」といい、その教訓がSiebel CRM 8.0に活かされている。 ただ、トップの参画はパッケージアプリケーションだけで解決できない問題。塚越氏はコンサル
日本オラクル株式会社は2月16日、先日発表したCRM(Customer Relationship Management)製品の新版「Siebel CRM Release 8」の記者向け説明会を開催した。 「現状では、CRMはERP(Enterprise Resource Planning)市場のごく一部に過ぎない。ERPという大きな円の中に、CRMという小さな円が内包されたイメージだ。当社の目標は、CRMの円を拡大してやがてはERPより大きくすること」と語るのは、執行役員 アプリケーションマーケティング本部長の藤本寛氏。その言葉の裏には、「ITの価値を向上させるためには、ITが売り上げや利益に直結するという既成事実が必要。CRMはまさにそこへ直結するソリューションだ」(藤本氏)との思いがあるという。 そこで、CRM市場のけん引を狙って投入された製品が今回のSiebel CRM 8。 アプリ
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