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撮影:立木義浩 vol.3はこちらをご覧ください。 中谷 歴史を紐解くと、黒船がやってきた幕末は、日本は国をあげて西洋諸国と対峙したんです。指導者たちは命がけで日本を植民地にさせなかった。鎖国時代のオランダ語から、急遽、英語に変えて、猛勉強して闘ってきたんです。 シマジ よく明治の男は立派だったといいますが、その明治時代を闘った人たちは、明治生まれではなく、江戸末期生まれの日本人だったことですね。伊藤博文も福沢諭吉も夏目漱石も、みな江戸の生まれです。 中谷 そうです。いかに江戸時代の藩の教育がしっかりしていたか、物語っています。だから西洋諸国はなかなか日本を簡単には征服できなかった。それを成し遂げるのに、1945年の敗戦まで約80年もかかった。これでやっと西洋のフロンティア征服は終わったんです。 しかし敗戦国の日本とドイツに援助していたら、この2つの国が凄い勢いで復活してきた。とくに日本は
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今年のノーベル化学賞受賞が決まった根岸英一氏、鈴木章氏はともに若い時期に海外に飛び出して研究に励んだ。しかし、近年の若者は「内向き」志向が強い。若手社員の意欲低下は企業経営にも影響が甚大だ。 海外に長期派遣される研究者の数がピーク時よりも半減している。海外の大学や研究機関に1か月以上滞在する研究者は昨年度で3739人。ピークだった2000年度の7674人から大きく減少している。 白熱教室で話題のハーバード大学でも、昨年の留学生666人のうち日本人はたったの5人だった。韓国42人、中国36人、シンガポール22人、インド20人に比べると大きく水をあけられている。米国への留学生自体、昨年の日本は3万人足らずで、約10万人のインド・中国、約7万人の韓国の後塵を拝している。 留学生の減少で、日本の大学の存在感も低下している。米国の大学院の博士号取得者の出身大学別ランキング(2008年)では、日
米国の名門ハーバード大学の講義が、日本でもNHKテレビで放映され「ブーム」になっている。 マイケル・サンデル教授の「正義(Justice)」という授業は、毎回1000人を超える学生が出席し、同大学史上最多の履修学生数を記録。米国社会が抱える難問を取り上げ、教授と学生が熱い討論を交わす。世界各国から集まった多様な学生は、議論を通じて正義や倫理、哲学の問題に考えをめぐらせる。 日本でもテレビ放映後、関連内容の書籍が発売されると、たちまちベストセラー。哲学を主題とした「固い」内容だが、なぜ日本でも受け入れられたのか。 ■教授と学生で命の重みを徹底討論 「暴走列車を運転するあなたは、このまま進めば5人をひき殺してしまう。だが列車を右にそらせば、そこにいる作業員1人を犠牲にするが5人は助かる。あなたならどうしますか」 ハーバード大の大講義室をぎっしり埋め尽くした学生たちに、サンデル教授はこ
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