西林克敏氏の応援演説にかけつけ、支持を訴える橋下徹大阪市長(左)と松井一郎大阪府知事(右)=28日、堺市南区橋下維新の戦い 大阪維新の会(日本維新の会)が看板政策の大阪都構想を掲げた堺市長選で大敗を喫した。地元・大阪では常勝だった橋下徹代表の「選挙不敗神話」は足元から崩壊。維新を軸にした再編を模索してきた他の野党の遠心力は強まっている。 維新にとって今回の堺市長選は大阪都構想の実現に向けた一里塚だった。都構想に含まれる堺市の有権者の支持を得て、その勢いで2014年秋に予定する住民投票で過半数を得るシナリオだった。 ただ、厳しい選挙戦になることは、橋下氏自身も感じていた。 参院選の開票が進む7月21日夜。橋下氏自身の旧日本軍慰安婦をめぐる発言の影響で逆風だったにもかかわらず、大阪選挙区の維新候補は投票締め切り直後に当選が確実となった。大阪市内のホテルで歓喜に包まれる党幹部らをよそに、
大阪維新の会の橋下徹代表(大阪市長)が掲げる大阪都構想の是非が争点となった堺市長選が29日投開票され、都構想に反対した現職の竹山修身(おさみ)氏(63)が維新公認で新顔の西林克敏氏(43)を破り、再選が確実となった。 大阪都構想は政令指定市の大阪、堺両市を廃止して複数の特別区に分割し、大阪都に権限の一部を移すもの。竹山氏は堺市を巻き込む都構想反対を訴え、民主党が推薦、自民党が支持、共産、社民両党が独自に支援していた。 都構想の実現を主張した西林氏には橋下氏が先頭に立って支援したが、無党派層に支持が広がらなかった。橋下氏の政治的な影響力の低下は避けられない状況だ。 関連記事橋下代表、弱気の発言? 堺市長選「争点設定を誤った」9/24大阪都構想に賛成19%、反対44% 堺市民世論調査9/23女性誌「VOTE」? 堺市長選 投票率、若者に照準9/23現職やや優勢 維新新顔、激しく追う 堺市長
任期満了に伴う堺市長選は29日投開票され、無所属現職の竹山修身氏(63)=自民支持、民主推薦=が、地域政党「大阪維新の会」公認の新人で元堺市議の西林克敏氏(43)を破り、再選を確実にした。最大の争点だった「大阪都」構想への堺市の参加の是非については「ノー」が突き付けられた形だ。維新の公認候補が政令市以上の首長選で敗れるのは初めて。 維新にとっては、党設立のきっかけとなった政策を地元大阪で否定されたことになり、日本維新の会の国政での影響力や、同党共同代表の橋下徹大阪市長の求心力低下につながるのは必至だ。また、来秋に予定される大阪市での住民投票にも影響が出るとみられる。 都構想による堺市の特別区への分割に反対する竹山氏は「堺は一つ。堺はなくさない」と主張。今年2月に早々に出馬を表明して以来、駅前での演説や市民向けのミニ集会などを重ね、支持拡大を図った。選挙戦では自民、民主両党に加え、共産党
大阪維新の会の橋下徹代表(大阪市長)は9月24日に記者団の囲み取材に答えた。堺市長選で公認している西林克敏候補の戦いについて「大変厳しい」と苦戦していると認めた上で、維新が実現を目指す「大阪都構想」の是非が選挙の争点になっていることに触れて、「争点の設定の仕方を誤った」と反省の弁を繰り返した。 橋下代表は「都構想の設計図を見ますか、見ませんかというのが争点だった」と述べた上で、「(都構想実現の前に)住民投票があるという話を前半戦にしていなかったのは代表としてのミス。住民投票のプロセスを訴えるよう連休中に指示を出したが遅きに失した」と、29日の投開票を前に弱気の姿勢だった。「悔いを残さないようにしたい」として、25日は予定されていた記者会見を中止して、堺市長選の応援に入るという。
堺市民を対象にした世論調査 堺市長選の情勢調査と合わせて行った世論調査では、争点となっている大阪都構想の賛否を聞いた。「大阪市と堺市を廃止し、新たな特別区に再編する大阪都構想に賛成か、反対か」との質問に対し、賛成は19%で、反対の44%が上回った。「その他・答えない」は37%だった。 堺市長選での投票態度を明らかにした人でみると、都構想に賛成の人の多くは西林氏に、反対の人の多くは竹山氏に、それぞれ投票する意向を示している。 一方、都構想が実現すれば、住民サービスが「よくなると思う」と答えた人は11%にとどまり、「悪くなると思う」の23%の方が多かった。「変わらない」は40%にのぼり、「その他・答えない」は26%だった。 日本維新の会共同代表の橋下徹・大阪市長の政治手法については「評価する」「評価しない」がともに36%で並んだ。「その他・答えない」は28%だった。 ◇ 〈
「久しぶりのツイッターだな~。以前の感覚、忘れちゃった。徐々に取り戻します」——大阪市が台風18号の暴風域に入り避難勧告などが出された2013年9月16日午前、橋下徹市長がおよそ1か月弱ぶりにツイッターを更新した。 最初は台風18号に関連したツイートだったのだが、話は堺市長選へ。危険な状況の続くさなかにする話題かと、ネットユーザーの怒りを買うことになってしまった。 自宅待機でツイート「堺市長選挙について述べます」 橋下市長がツイートを開始したのは16日9時半すぎ。大阪市と堺市の境界を流れる大和川流域の水位が上がり避難勧告が出される中、それを告知した上で「市長が個人的にツイッターで知らせるものではありません。これは市役所として組織対応していきます」と宣言した。大和川の状況が落ち着くまで自宅待機で役所と連絡をとるといい、その間に堺市長選挙(15日告示、29日投開票)についてツイートしはじめた。
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