「100万円」と書かれた玩具の紙幣で両替を依頼し、現金をだまし取ったとして、大阪府警吹田署は4日、詐欺容疑で、府内の私立高校1年の男子生徒(16)と同級生の男子生徒(15)の2人を逮捕した。 逮捕容疑は同日午前11時35分ごろ、同府吹田市寿町のたばこ店で、男性店主(76)に玩具の100万円札紙幣のコピーを渡し、1万円札に見せかけて両替を依頼。千円札10枚を受け取ったとしている。「コンビニなどで出せばすぐにばれるが、小さな店ならだませると思った」と容疑を認めているという。 店主がすぐに偽物だと気付き、110番。緊急配備中の署員が現場から北東に約2・5キロ離れた同市内の路上で、年齢や服装のよく似た2人組の少年を見つけ、事情を聴いたところ容疑を認めたという。 通常、偽札の使用には偽造通貨行使容疑が適用されるが、「あまりにも稚拙で偽札とはいえない」(同署)として詐欺容疑で逮捕した。
化学品商社の長瀬産業が、2月に倒産した食品・化粧品素材などのバイオ企業、林原(本社・岡山市)を来年2月初旬にも子会社化し、同社再建に社運を懸ける。 林原は不動産投資などで負債が膨張。創業者一族による長年の粉飾決算も発覚し、会社更生法を申請した。11月18日に提出した更生計画が裁判所から認可された後、長瀬が100%子会社化する。 倒産したとはいえ、林原はがん治療薬「インターフェロン」や糖質「トレハロース」を世に送り出したバイオの有力企業。中でも食品の乾燥などを抑制するトレハロースは、製造特許を押さえて市場を独占し、利益率も高い。 同社の支援には食品や製薬、商社など国内外の数多くの企業が名乗りを挙げ、買収額(=債権者への弁済原資となる支援金額)は高騰。熾烈な争奪戦の末に権利を得た長瀬が投じる金額は、出資・融資合計で700億円に上る。 長瀬は合成樹脂や化成品、電子材料を柱とする化学品商社
ハードロック工業社長、若林克彦さん・本文「人が喜ぶアイデアを」 東京スカイツリー採用の“絶対にゆるまないネジ” 産経新聞 5月8日(日)8時19分配信 東日本大震災でビクともしなかった東京スカイツリーには“絶対にゆるまないネジ”が使われています。世界唯一の技術を発明したハードロック工業社長、若林克彦さん(77)の経営哲学は「喜んでもらうこと」。約40年前、その見解の違いから無償で会社を手放してしまいます。(喜多由浩) イギリスやドイツ、台湾の高速鉄道、日本の各新幹線、瀬戸大橋…。“絶対にいゆるまないネジ”は、今や世界中で引っ張りだこ。従業員わずか50人弱の大阪の中小企業が、誰にもまねのできない技術を持っているのである。こんな痛快な話はない。しかも百パーセント国内生産。まさに、「ものづくり」で長く世界をリードしてきた日本企業のお手本ではないか。 「ウチのネジ(ナット)は鉄道、橋梁(きょう
日本酒の需要拡大を図い、横断組織を設けた大手11社の会見=1月26日、大阪市中央区の商工会館(写真:産経新聞) 酒どころの灘、伊丹(ともに兵庫県)と伏見(京都府)の老舗酒造メーカー11社が共同で、日本酒の需要拡大を図る横断組織「『日本酒がうまい!』推進委員会」を発足した。需要低迷にあえぐ業界内からは「大きな動きになってほしい」との声があがる。しかし、老舗のライバル同士の“呉越同舟”に、「足並みがそろうのか」と、早くも不安の声が上がっている。 [グラフ]日本酒の消費数量 昭和40年代後半ピークに減少の一途 1月26日に発足した同推進委によると、参加したのは白鶴酒造、日本盛、宝酒造、辰馬本家酒造、大関、月桂冠、剣菱酒造、小西酒造、沢の鶴、菊正宗酒造、黄桜の11社。国内の日本酒メーカーが約1800社に上ることを考えれば、1%にも満たないが、侮るなかれ。生産量では11社合計で、平成21年度の国
『週刊ダイヤモンド』特別レポート ダイヤモンド編集部による取材レポートと編集部厳選の特別寄稿を掲載。『週刊ダイヤモンド』と連動した様々なテーマで、経済・世相の「いま」を掘り下げていきます。 バックナンバー一覧 閉塞する日本経済に突破口が見出せないなか、オタク文化とその象徴たる秋葉原に注目が集まっている。秋葉原が“尖った街”ならば、宮脇修一・海洋堂社長はその切っ先だ。「週刊ダイヤモンド」9月25日号(9月21日発売)の特集「アキバ変態(メタモルフォーゼ)」に先行して、“先駆者”が語るアキバ論をお送りする。(聞き手/「週刊ダイヤモンド」編集部 山口圭介、河野拓郎) 宮脇 修一(みやわき しゅういち) 海洋堂社長。1957年大阪府生まれ。現在のフィギュア文化の立役者。創業者である父・修氏と共に、大阪府の一模型店であった海洋堂を、日本を代表するフィギュアメーカーに育て上げた。同社は美少女、ロボット
【動画】伝統の刀鍛冶熱した鉄塊に大鎚が振り下ろされると、火花が飛び散った=堺市堺区研磨した包丁にムラがないかチェックする水野七菜子さん=堺市堺区堺刃物伝統産業会館曽呂利の大鏡 堺の刃物生産は600年の歴史がある。堺市の北端、古民家が軒を連ねる一帯は、江戸時代から「七まち」と呼ばれ、七つのまちに鍛冶(かじ)屋がひしめいた。 住の江や 和泉の街の 七まちの 鍛冶の音きく 菜の花の路(みち) 堺出身の歌人、与謝野晶子が1906(明治39)年に詠んだ歌だ。 「菜の花畑は市街地から離れていたはず。そこでも聞こえるぐらい、鍛冶の音はよく響いたのでしょう」と、堺市文化課の学芸員、足立匡敏(まさとし)さん(32)。 七まちに残る鍛冶屋は、いま数軒。鍛冶の響きは、すっかりおとなしくなった。 機械化が進み、大鎚(おおづち)が振りおろされたときの乾いた金属音も、リズミカルな機械の音にかわった。
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