【筒井次郎】祇園祭や時代祭の行列も通る京都のメーンストリート・御池通(おいけどおり、京都市中京区)に、新築マンションが続々と現れている。鴨川〜堀川通間の1・7キロに、この10年で14棟ができ、うち4棟は今春完成した。人々の都心回帰が街の姿を変えつつあるようだ。 森鴎外の小説の舞台になった高瀬川。御池通との交差点角に今春できた「イーグルコート御池高瀬川」(46戸)は2011年秋に販売され、1カ月半で完売した。 平均5600万円台で最高は7790万円。高額にもかかわらず、モデルハウスの来場者は180組、問い合わせは480組にのぼった。販売会社シアーズ(中京区)は「リーマン・ショック後、久々の高額物件だったが、京都らしい風情の立地がシニア層の人気を呼んだ」。