稲盛財団(京都市、稲盛和夫理事長)は22日、「第28回京都賞」の受賞者に、東京工業大の大隅良典特任教授(67)=分子細胞生物学=ら3人を選んだと発表した。 基礎科学部門で選ばれた大隅特任教授は、栄養不足の細胞が内部の古いたんぱく質をアミノ酸に分解し、新たなたんぱく質に再生する現象「オートファジー」の仕組みを解明したことなどが評価された。 このほか、先端技術部門で米ポートランド州立大のアイバン・エドワード・サザランド客員研究員(74)=コンピューター科学、米国籍=と、思想・芸術部門で文芸批評家で米コロンビア大のガヤトリ・チャクラヴォルティ・スピヴァク教授(70)=インド国籍=が選ばれた。 サザランド客員研究員は1963年、コンピューター画面上に描いた図形をそのままコンピューターグラフィックス(CG)化する技術を発表。「CGの父」と呼ばれている。 同賞は、科学・文明の発展や人類の精神的な深化に