多くの国民の反対にもかかわらず、再稼働が強行された大飯原発。4日にも発電が始まる見通しだが、このドサクサに紛れて、再稼働の“黒幕”ともいうべき大物官僚OBが天下り。チャッカリ、原発メーカーに再就職していたから、許せない。 問題のOBとは、元経産事務次官の望月晴文氏(63)。日本の原発行政を牛耳ってきた人物だ。 「00年に省庁再編に伴う原子力安全・保安院の設立準備に当たった『保安院の生みの親』です。京大法出身で73年に旧通産省に入省。長年、エネルギー畑を歩み、原発を2020年までに9基、30年までに14基以上増やす『エネルギー基本計画』をまとめたのも望月氏です」(経産省関係者) 10年7月に退官すると、翌月には内閣官房参与に横滑り。そして、先月、原子炉メーカーの日立製作所の社外取締役に就任した。 「次官経験者は退官までに退職金を含めて5億円近い生涯賃金を得ます。約2年間の参与時代は日