【関西の議論】 日本では約30年前に途絶えていた飼い犬を対象とした税金「犬税」が復活するかもしれない。犬税導入を検討しているのは、市の名称の命名権(ネーミングライツ)売却に乗り出し話題となった大阪府泉佐野市。放置された犬のふん害がなくならないことから、清掃や巡回の人件費にあてる考えで、早ければ2年後にも条例を制定する方針だ。愛犬家のモラルが問われる問題だけに、「飼い主のマナーに警鐘を鳴らした」と評価する意見がある一方、「迷惑をかけていない飼い主への課税は理解が得られない」と疑問の声も上がっている。(藤原由梨) ■マナー向上のため 「モラル、マナーの向上を市民に求めたい。犬のふんを徹底的に取り締まり、啓発を行っていく」 泉佐野市の千代松大耕(ひろやす)市長は6月27日、市議会本会議でこう述べ、飼い主に課税する犬税導入を検討していることを明らかにした。 市では、平成18年4月に市環境