フィリピンなどいくつかの国は賛成しているものの、先の戦争で大きな被害を受けた中国、韓国は日本がどう動くのか、警戒している。中韓が日本非難で同調するなか、安倍首相の国内右派へのアピールや、歴史修正主義が一層、恐れと不信を煽っている。たとえば、最近の日本政府の報告書では、旧日本軍の従軍慰安婦問題に不用意に触れて、韓国の怒りを買っている。 日本の国会はこれから、多くの法律を修正して、憲法の解釈を変更する、法的な障壁を越えていかなければならない。これには数ヶ月かかるだろう。安倍首相の連立政権は参院両院で過半数を占めており、修正案は問題なく通過するとみられる。しかしそれでも、国民にはまだ声を発する時間が残されている。「日本を戦争する国に変えるわけではありません」。それが本当かどうか、安倍首相に問うてみればいいのだ。 (NYTimes.com「Japan and the Limits of Milit