医療機関たらい回しも 疑い受診、断られ―「検査基準あいまい」・新型肺炎 2020年02月24日07時18分 新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供) 感染が拡大している新型コロナウイルスをめぐり、医療機関に診察を断られる「たらい回し」とも言える事態が生じている。市中感染が疑われる患者も出始めているが、ウイルス検査の要件が厳しく、すぐに受けられない人も。関係者は「検査基準があいまいで、医療現場も混乱している」と指摘する。 流行見据え方針策定を 安倍首相、新型コロナ対策本部で指示 厚生労働省によると、検査対象となるのは、新型肺炎患者との濃厚接触や流行地域への渡航歴があり、37.5度以上の発熱と入院が必要な肺炎が疑われる症状がある場合。ただ、実際に検査するかは医師の総合的判断に委ねられている。 東京都内に住む公務員の30代男性は、17日に39度の高熱が出て病院に行き、台湾への渡