【マイアミ〈米フロリダ州〉=行方史郎、高山裕喜】原子力発電所の事故現場など人間が近づけない場所で作業するロボットのコンテストが20日、米フロリダ州の自動車レース場で始まった。初日は日本から唯一参加したチーム「SCHAFT(シャフト)」が参加16チームのトップに立った。 米国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)の主催。東京電力福島第一原発事故をきっかけに企画され、日米のほか韓国や香港からも参加した。 各チームのロボットは遠隔操作で、車の運転▽がれき撤去▽でこぼこ道の移動▽はしご登り▽ドリルで壁に穴を開ける▽バルブを閉める、など2日間で計八つの課題で得点を競う。 SCHAFTは東京大学のロボット研究者らが設立したベンチャー企業で、今月、米IT大手グーグルによる買収が明らかになったばかり。DARPAの公募で選抜、資金を受けて独自の二足歩行ロボットを開発した。力持ちで倒れにくいのが特徴という。