お好み焼きって美味しいですよね。 熱々の鉄板を前にして、ホックホクのあいつを口に運んだときの幸せときたら……あぁ、今日は早く帰って、熱いビールと一緒に! なんて今からお腹が鳴ってしまいそうですが、個人的にはちょっと苦い体験もあります。 「お好み焼きの本場は関西やで。関東はもんじゃ焼きやって? 見た目がアレやね」 ぐぬぬぬぬ……。 悔しいけれども「粉もん文化(※小麦粉をベースとした食物文化)」で関西にはかなわない。そう考えてしまうのは、私だけではないでしょう。 お好み焼きのルーツは関西! 関西こそが本場! 屈するしかないものでした。しかし……。 衝撃的なまでに面白い――『お好み焼きの物語』(近代食文化研究会)。 先入観が一発でひっくり返る渾身の一冊を紹介させていただきます。 なお、10月10日は「お好み焼きの日」です。 広島の有名企業・オタフクソースが制定したもので、由来は「10(ジュー)1
![お好み焼きの始まりは大阪や広島じゃない?書評『お好み焼きの物語』](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f58d445450fd7685d6a038819c7613e4d1246278/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fstorage.bushoojapan.com%2Fwp-content%2Fuploads%2F2021%2F05%2F3cdf3c4cc6afb79b609a19cab65bd05c.jpg)